小説更新時間: 2023/12/09 07:48

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[ 幻想教師論 ]

[ 幻想教師論 ]
  • 青春・学園
教師には、教師なりの生き方と、教え方がある。
生徒には、生徒なりの主張と、挑み方がある。



「 良いだろう、君達が一度でも私を完全に否定する事が出来たらな 」



子供らしからぬ子供である彼等と、
大人らしからぬ大人である女性。

歪な関係が生み出した、絆の先にあるソレは。



「 出来たら、君達に何か口出しする事は辞めよう 」



「 けれどそれまでは 」



「 私に従え、良いな? 」



彼女は軍人。
彼女は狂人。
でも、彼女は。



「 怖いよ、僕 」
「 だって、だってッ 」



「 あの先生、全然怖くないんだもん……ッ 」



彼女は、全く怖くない。
何故なら彼女は。



「 私?私はただの先生だよ、なんてね 」



「 教師には教師の理論があり、生徒には生徒の主張がある 」



「 それは大いに結構、先生は生徒を導く者であって、支配する者では無いからね 」



「 でも、彼等が私と言う先生を殺すその時までは 」



「 彼等は私の生徒であり、私より下の子供だ 」



「 だから彼等が私という命を消し去るその時まで 」



「 私は私の“教師論”を彼等に与え続けるよ 」



___彼女は、教師である。



[ 幻想教師論 ] 開幕 。

チャプター

全1話
1,025文字

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