JUNG & TAE After Story
今日は、テヒョンイ兄さんと一緒に
ゲームをする約束をしていたので……
仕事が終わった後に、僕の家に集まっていた。
ちょうどその時に……
シュガ兄さんから、電話がかかってきた。
シュガ兄さんは
「この前、泣いた時には世話になった」
と……僕に、お礼を言ってきた後に、
ものすごく、照れくさそうに……
「…………ジミナと、想いが通じた。」
って…………報告をしてくれた。
スマホのスピーカーで
一緒に聞いていたテヒョンイ兄さんも
驚いて、大声出して、大騒ぎして……
二人で、すっごく喜んだ。
シュガ兄さんは……どうしてそうなったのか
それまでの詳しい経緯は、
全っ然、教えてくれなくて。
………でも、僕に…………
って、……………言ってくれた。
電話の向こうでは、ジミニ兄さんが
「ありがとう~」って言ってるのが
聞こえてきた。
僕たち2人は、かなりの満足感に浸って……
その勢いで、色々な惚気話を
シュガ兄さんから聞き出そうと思ったのに……
って………
僕たちが、色々と突っ込みを入れる前に……
一方的に、すぐに電話を切ってしまった。
その、照れ隠ししたシュガ兄さんの可愛い行動に……
僕とテヒョンイ兄さんは……
二人で顔を見合わせて……お腹を抱えて笑い転げた。
本当に良かった。
あんなに苦しんで……………
あんなに泣いていた、二人だから。
心から……………祝福したい。
でも………
なんだか……胸が、モヤモヤするんだ。
こんなに、嬉しいのに……
良かったなって、…………思ってるのに。
自分でも、よく分からないんだけど……
この、胸の痛みって……
なんなんだろう………………?
テヒョンイ兄さんは、
僕の様子が少し、おかしいのに
………気付いたみたいで。
でも僕は……何でも無いようなフリをして
必死に、笑顔を作った。
テヒョンイ兄さんは、
立ち上がろうとした僕の腕を掴んで…………
僕の瞳を真っ直ぐ見て、引き寄せて……
僕が座っていたクッションを指差して
「座って」と、アイコンタクトしてきた。
僕は促されるままに、仕方なく……
大人しく、元いた場所に座った。
僕……どうしちゃったんだろう………。
あんなに、2人のために頑張ったのに。
あんなに、2人に、うまくいって欲しいって……
思ったのに。
何でこんなに……モヤモヤするんだろう……
僕は………テヒョンイ兄さんの言った意味が……
分からなかった。
僕とテヒョンイ兄さんは、……ほぼ同時に
そう、口に出していた。
「さみしい」っていう言葉が……
僕のこの感情に………
ピッタリと……………ハマっていた。
あの2人の相性が良いのは……
良く分かってる。
たぶん……何があっても、大丈夫な2人だ。
だからこそ、……………少しだけ……
あの2人に………嫉妬、して。
淋しく感じて………しまうのかな……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。