第44話

StoryAfterThat «Ⅲ»1
754
2023/03/05 11:33
          JUNG & TAE  After Story
















今日は、テヒョンイ兄さんと一緒に


ゲームをする約束をしていたので……


仕事が終わった後に、僕の家に集まっていた。








ちょうどその時に……


シュガ兄さんから、電話がかかってきた。








シュガ兄さんは


「この前、泣いた時には世話になった」


と……僕に、お礼を言ってきた後に、




 
 


ものすごく、照れくさそうに……



 
 



「…………ジミナと、想いが通じた。」



って…………報告をしてくれた。








スマホのスピーカーで


一緒に聞いていたテヒョンイ兄さんも


驚いて、大声出して、大騒ぎして……





二人で、すっごく喜んだ。


 



シュガ兄さんは……どうしてそうなったのか


それまでの詳しい経緯は、


全っ然、教えてくれなくて。





………でも、僕に…………








YOON
YOON
あの時………ジョングガが………
俺の背中を押してくれたんだ。

YOON
YOON
だから………お前には、
………感謝してる。


YOON
YOON
ありがとうな……ジョングガ。


YOON
YOON
……テヒョンアも、色々……ありがとう。

YOON
YOON
これからも……ジミナのこと、
…………よろしく頼む。


  








って、……………言ってくれた。





電話の向こうでは、ジミニ兄さんが


「ありがとう~」って言ってるのが


聞こえてきた。
 





僕たち2人は、かなりの満足感に浸って……


その勢いで、色々な惚気話を


シュガ兄さんから聞き出そうと思ったのに……








YOON
YOON
まぁ、そそそ……そーゆー事だから、
………………よろしくなっ!!

YOON
YOON
じゃっ!!









って………





僕たちが、色々と突っ込みを入れる前に…… 


一方的に、すぐに電話を切ってしまった。





 


その、照れ隠ししたシュガ兄さんの可愛い行動に……


僕とテヒョンイ兄さんは……


二人で顔を見合わせて……お腹を抱えて笑い転げた。






本当に良かった。


あんなに苦しんで……………


あんなに泣いていた、二人だから。







心から……………祝福したい。




















でも………


   
なんだか……胸が、モヤモヤするんだ。



こんなに、嬉しいのに……



良かったなって、…………思ってるのに。














自分でも、よく分からないんだけど……


この、胸の痛みって……


なんなんだろう………………?

















TAE
TAE
…………ジョングギ………?
TAE
TAE
……………だいじょうぶ?

JUNG
JUNG
えっ?あっ!………大丈夫……だよ?
JUNG
JUNG
…………ちょっと、びっくりしたから………
JUNG
JUNG
ボーッとしちゃったみたい、へへっ。


TAE
TAE
………………………………………








 
テヒョンイ兄さんは、


僕の様子が少し、おかしいのに


………気付いたみたいで。






でも僕は……何でも無いようなフリをして


必死に、笑顔を作った。




JUNG
JUNG
………本当に、良かったね。
あの二人がうまくいって……。

TAE
TAE
………うん、…………………そうだね。

JUNG
JUNG
あ、ゲーム!ゲーム始めましょう?
JUNG
JUNG
………僕、準備しますから、………
テヒョンイ兄さんは座っててね。




TAE
TAE
……………ジョングガ。

JUNG
JUNG
……………えっ………









テヒョンイ兄さんは、


立ち上がろうとした僕の腕を掴んで…………






僕の瞳を真っ直ぐ見て、引き寄せて……


僕が座っていたクッションを指差して


「座って」と、アイコンタクトしてきた。






僕は促されるままに、仕方なく……


大人しく、元いた場所に座った。








JUNG
JUNG
なに……?………テヒョンイ兄さん……?

TAE
TAE
………………………………………
TAE
TAE
……聞きたいのは、僕の方だけど……?



JUNG
JUNG
……………え?

TAE
TAE
……………何で、そんな……………
………泣きそうな顔してるの……?





JUNG
JUNG
……えっ……?………………僕……が?



TAE
TAE
……………うん………。

TAE
TAE
………もしかして………
………ショックだった…………?

JUNG
JUNG
………………………え?


TAE
TAE
……シュガ兄さんとジミナが……
…………うまくいった事が…………



JUNG
JUNG
ちがっ!……………うよ、別に……………
……………ショックなんかじゃ…………
TAE
TAE
大丈夫だよ、ジョングガ。


TAE
TAE
ここには、僕しかいないから。
TAE
TAE
………何でも、話して………大丈夫だから。





JUNG
JUNG
…………………………っ














僕……どうしちゃったんだろう………。


あんなに、2人のために頑張ったのに。




あんなに、2人に、うまくいって欲しいって……


思ったのに。











何でこんなに……モヤモヤするんだろう……













JUNG
JUNG
僕………なんでこんな気持ちなのか………
 
JUNG
JUNG
自分でも………分からなくて………。





TAE
TAE
…………………………うん。
TAE
TAE
……………ジョングガ………さ。


JUNG
JUNG
……………なに……………?




TAE
TAE
………もしかしたら……僕と同じで………

TAE
TAE
なんかさ……胸が……苦しい……?

JUNG
JUNG
……………えっ!?………うん!!
……僕……なんか……胸が………
………ギュってなって……でも……

TAE
TAE
理由が分からなくて………
モヤモヤしてる……?



JUNG
JUNG
モヤモヤしてる!!
えっテヒョンイ兄さんも、同じ!?
なんで!?………なんでなの!?





TAE
TAE
…………………………………
TAE
TAE
たぶん……………僕たち……………



















TAE
TAE
……さみしい……んじゃないのかな……

JUNG
JUNG
……………さみしい……………?





JUNG
JUNG
……………さみしいって……………

JUNG
JUNG
どういう事……………??










僕は………テヒョンイ兄さんの言った意味が……


分からなかった。












TAE
TAE
………僕ね………あの2人が、ああやって
……うまくった事……本当に嬉しいんだ。


JUNG
JUNG
……うん、僕も同じだよ。
……………すごく、嬉しいよ。


TAE
TAE
……ジミナにもね、応援してるって
……………言ったんだけど……………


JUNG
JUNG
僕も、シュガ兄さんに……言ったよ。



TAE
TAE
2人の事、応援したいんだよ……ね。

JUNG
JUNG
僕も、幸せになって欲しいって
……………思ってるよ……………?




TAE
TAE
…………でも、なんか……………





 



TAE & JUNG
TAE & JUNG
………「さみしい」………。











僕とテヒョンイ兄さんは、……ほぼ同時に


そう、口に出していた。








「さみしい」っていう言葉が……


僕のこの感情に………


ピッタリと……………ハマっていた。










TAE
TAE
ジミナは親友だし、ソウルメイトだし、
……ずっと一緒で……一番仲が良いし……

JUNG
JUNG
シュガ兄さんも大好きだし、面白いし、
可愛くて仕事できる、最高の兄だし……








TAE
TAE
あの2人が、くっついたら……………

JUNG
JUNG
絶対に、………離れないよね…………














あの2人の相性が良いのは……


良く分かってる。


たぶん……何があっても、大丈夫な2人だ。








 

だからこそ、……………少しだけ……



あの2人に………嫉妬、して。



淋しく感じて………しまうのかな……。



















 















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