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第45話

StoryAfterThat «Ⅲ»2
1,109
2023/03/06 23:48

















 
TAE
TAE
僕たち……心が………狭いのかな。

JUNG
JUNG
いや、でも……2人の邪魔を、
したいわけじゃ………ないし………




TAE
TAE
僕だって……ジミナの事……好きなのに……
JUNG
JUNG
僕だって……シュガ兄さん……大好きだし







JUNG
JUNG
……………やっぱり……………

















TAE & JUNG
TAE & JUNG
さみしいよね!?















TAE
TAE
………………………………………
JUNG
JUNG
………………………………………















  

大好きな2人が、一緒にいられる事を……


素直に喜んで……祝福したいのに。


子供みたいに、駄々をこねたくなってしまう。












「嫌」なんじゃないんだ。


……………やっぱり少し………


「さみしい」……………んだ。













TAE
TAE
でも……ジミナ……幸せそうだったな……

JUNG
JUNG
………さっきのシュガ兄さんも……………
……………幸せそうだったね……………










TAE
TAE
……………さみしい、けどね……………



JUNG
JUNG
うん、さみしいけど……………

JUNG
JUNG
…………2人が、幸せなら……………



TAE
TAE
………………………………………















TAE
TAE
いやいやいや!!
TAE
TAE
でもさ!!僕だってジミナと!!
………もっと遊びたいよ!!!

JUNG
JUNG
僕だって!!シュガ兄さんと一緒に
……………色んな事やりたい…………!!











TAE
TAE
独り占めはずるいよね!?
JUNG
JUNG
ずるいずるい!!







TAE
TAE
シュガ兄さんに、
ジミナ取られるの悔しいよ!!
JUNG
JUNG
シュガ兄さんを独り占めして、
甘えられるのずるいー!!



TAE
TAE
羨ましいよねえ!?
JUNG
JUNG
そりゃ羨ましいです!!



TAE
TAE
絶対にシュガ兄さんには敵わないし!
JUNG
JUNG
シュガ兄さん激甘だから、
ジミニ兄さんの事、絶対に
甘やかしまくるよ!!














TAE & JUNG
TAE & JUNG
いいなあーーーーー!!

TAE & JUNG
TAE & JUNG
あははははは!!












僕たちは……最後にはもう、ふざけ半分で……


好き勝手に言いたい事を叫んで




大笑いしながら……何とか……2人で、


自分たちの心から、うまく切り離せない


この、「さみしい」気持ちを………






かき消そうとしていたんだ。















TAE
TAE
…………ジョングガ………

JUNG
JUNG
…………テヒョンイ兄さん…………





TAE
TAE
………ジミナを………
JUNG
JUNG
………シュガ兄さんを………

















TAE & JUNG
TAE & JUNG
捕まえに行こ!!















TAE
TAE
絶対に、ジミナはまだまだ
シュガ兄さんの家にいるでしょ
JUNG
JUNG
電話します?
それとも突撃しちゃう?





TAE
TAE
………ええ~??……さすがに……
……いきなり僕たちが行ったら………






TAE
TAE
……………怒られるかな?

JUNG
JUNG
……う~ん………怒られるかも……

















TAE & JUNG
TAE & JUNG
………………………………………





TAE & JUNG
TAE & JUNG
まぁ、いっか!!











TAE
TAE
ジミナだもん、………怒らないでしょ?
JUNG
JUNG
僕だって黄金マンネですから。
JUNG
JUNG
シュガ兄さんも、怒らないでしょ?









………こうなると、僕たちは、強い。


ルール無用の突撃作戦だ。
 

やってみてダメなら……その時は………







その時考えれば、いいでしょ?












TAE
TAE
じゃあとりあえずお酒と……………
JUNG
JUNG
何か美味しいもの買っていって……






TAE
TAE
聞きたい事、全部聞いて………

JUNG
JUNG
言いたい事、全部言って………







TAE
TAE
………2人のこと、………応援しようね。

JUNG
JUNG
……………………うん。







JUNG
JUNG
………じゃあ、買い出し行きましょ!
TAE
TAE
………うん。






TAE
TAE
……………ありがとうね、ジョングガ……。
JUNG
JUNG
………ん??……なんで……??





TAE
TAE
………僕と……同じ気持ちでいてくれて。

JUNG
JUNG
…………ふふっ。







JUNG
JUNG
僕も……………ありがとう。

TAE
TAE
……………うん?







 
JUNG
JUNG
……僕と、一緒にいてくれて。

TAE
TAE
………………あははっ。







テヒョンイ兄さんは、


優しく微笑んで……僕の頭を撫でてくれた。





TAE
TAE
……………よしよし。
TAE
TAE
シュガ兄さんのぶんまで、
僕が甘やかしてあげるから……ね?

JUNG
JUNG
あはは!じゃあ、僕は
ジミニ兄さんのぶんまで
一緒に遊びますからね!










2人で、パチン、とハイタッチをして……


笑いながら、着替えて……… 


外に飛び出していく。












僕の胸にぽっかり開いた


「さみしい」の穴ぼこたちは………




テヒョンイ兄さんの言葉と笑顔で


満たされて埋まっていく。









テヒョンイ兄さんの「さみしい」も……


同じように……埋められてると、良いな……。

























シュガ兄さんの家に着いて……


2人で、どっちがインターホンを押すのかで


エントランスで、軽く揉めた後に……





結局は、2人で同時に押して……


罪悪感を共有する事に決めた。







インターホンの音が、恐ろしく、響くなか……


2人でモニターの先を見つめて………


緊張しながら、その時を……………待つ。

















YOON
YOON
「…………………………はい。」





 
TAE & JUNG
TAE & JUNG
どうもー!!
TAE & JUNG
TAE & JUNG
かわいい弟たちのお届けでーす!!











YOON
YOON
………………………………………












TAE & JUNG
TAE & JUNG
………………………………………









 







TAE & JUNG
TAE & JUNG
(……………………やっぱり怒られる……?)











YOON
YOON
「…………………………ふっ。」
YOON
YOON
「………やっぱり、来たか………」







TAE & JUNG
TAE & JUNG
えっ!?







YOON
YOON
「……………ジミナが……………
  ……お前らなら、来かねないって」










TAE & JUNG
TAE & JUNG
……………あーぁ……………




TAE
TAE
………読まれてたね、ジョングガ……
JUNG
JUNG
なんだあー!
せっかくのサプライズがー!!







YOON
YOON
「……………………で、帰るのか?」






TAE & JUNG
TAE & JUNG
帰りませんよ!






YOON
YOON
「……ふっ……………
  ……じゃあ開けてやるから……」





YOON
YOON
「…………上がってこい。」














 
TAE & JUNG
TAE & JUNG
やったー!!!!!



























テヒョンイ兄さんと、突撃作戦を決行して……


シュガ兄さんの家で、


4人で、飲んで、笑って……過ごしたこの夜が








最高の時間だった事は……言うまでもない。











聞きたい事を聞いて、言いたい事を言って……


ラブラブな2人を、適度に、困らせて………







「今度は、7人でココに集合ね!」







と、………酔って何度もそう言う


テヒョンイ兄さんの言葉に


嫌がりながらも、「分かった分かった」と答える


はにかみ笑顔のシュガ兄さんと……





  
     
そんな僕たちを見ながら、優しく笑う


ジミニ兄さん。





そして……そんな事も聞いちゃうの?ってくらいに


2人にグイグイ質問して、聞き出して……


満足げな笑顔の、テヒョンイ兄さん。












愛しいものが詰まった、幸せな時間だった。















僕も……もし、好き人ができたら……



こうやって、笑って………




好きな人と一緒に……そして、



大好きな兄弟たちも一緒に……







幸せな時間を、過ごしたいな。














これからもずっと……こうやって……


みんなで………


……幸せなこと、だけじゃなくて。









苦しいことも、辛いことも……色々なことを……



分かち合っていきたい。

























 







Fin.

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