第40話

StoryAfterThat «Ⅰ»
929
2023/02/25 05:04
















ユンギ兄さんと恋人になった、……というか……


『人生のパートナー』として


プロポーズされたあの日から、数日後………。












………僕は………。


……僕から、………ホプ兄さんに、


ちゃんと話をしたくて。





仕事が終わった後に


僕の家まで、来てもらった。







全部を、説明するのに……


すごく……ものすごく、時間がかかったけど……




ホプ兄さんは、戸惑いながらも…


僕の話を、ちゃんと……最後まで聞いてくれた。


















 

J-HO
J-HO
…………………………そっかぁ……………

J-HO
J-HO
………色んな事が、起きてたんだねぇ………








JIM
JIM
ごめんね………話すのが………遅くなって。

JIM
JIM
僕も………色んな事があって……
自分で自分の気持ちを整理するのに、
すごく時間がかかっちゃって………。
JIM
JIM
内容も……内容だったし……………。
 
JIM
JIM
ホプ兄さんにも相談したかったけど
……どう、話をすれば良いのか……
………分からなくて……ごめんね……。




 
J-HO
J-HO
………何にも、謝ることなんてないよ?

J-HO
J-HO
いやー、何かで悩んでるだろうなとは
思ったけど……まさかこういう話だとは
思ってなかったからさー……………

J-HO
J-HO
相談されたとしても………話を聞く
くらいしか出来なかったと思うよ?


J-HO
J-HO
……でも、ホントに……
J-HO
J-HO
辛かったでしょ、ジミナ~。
…………………………よしよし~。







ホプ兄さんは、ソファの隣に座ってくれて………


僕がすごく悩んで、辛かった時の事を


僕の背中をさすりながら、思いやってくれた。






今は、過ぎ去ってしまった辛い時間だけど……


あの時、ホプ兄さんに相談していたら………


絶対に、心が楽になって………


絶対に、支えになってくれたと思う。






 






JIM
JIM
………ありがとう、ホプ兄さん。
………本当に……ありがとう…………
JIM
JIM
………ごめんね……………
みんなを、巻き込んじゃって………


JIM
JIM
これから………迷惑かけないように、
…………二人で気を付けるから……………


J-HO
J-HO
わぁ、迷惑だなんて思ってないよ。
驚きはしたけどねぇー、ふふふっ。


JIM
JIM
もし、僕たちの事……嫌だと思ったり
………………したら………その時は……………
JIM
JIM
シュガ兄さんと、また、二人で……
しっかりと話し合いをしようって
……………………言ってたんだけど………



J-HO
J-HO
あぁー!!それを心配してたのね!?

J-HO
J-HO
まぁ、……………僕はすごく驚いたし……
今もちょっと、信じられない感じ……
だけど、別に嫌だとは思わないよ。
J-HO
J-HO
そういうのは個人の自由だし……
………人を好きになる事に……
理由や理屈なんて必要ないでしょ?


JIM
JIM
……………うん。

J-HO
J-HO
ジミナ……ずっと、心配してたんだね。
……もう大丈夫だから……安心しな。
J-HO
J-HO
何が起きても、僕たちは兄弟だし、
………家族だし、メンバーだし………
……………………親友なんだから。

J-HO
J-HO
これからも、何でもいいから
………いつでも相談に乗るからね。
いつでも、僕のとこにおいで。


JIM
JIM
………うん…………………………ありがとう。
本当に……大好きだよ、ホプ兄さん。






J-HO
J-HO
うんうん。
ジミナが安心できたなら、
それが、一番だよー。









 
今まで、ホプ兄さんの反応が怖くて、


話せなくて、苦しかった気持ちが……………


こうやって話せた事で………すごく、楽になった。









J-HO
J-HO
でもジミナとシュガ兄さんって、
けっこう色んな話してるんだね?

JIM
JIM
……………うん、してるよ。
僕が思ってるよりも、広くて……
深くて……本当にたくさんの事を、
ちゃんと向き合って話してくれる。
JIM
JIM
これからも……できるだけ僕たちが
二人で一緒にいられるように………
考えていこうって、言ってくれた。

JIM
JIM
………シュガ兄さんは……すごく……
……僕のことも、みんなのことも、
……すごく大事に思ってくれてて……
JIM
JIM
何かあったら、必ず二人で話をして
………必要があれば、みんなとも…………
………ちゃんと話をしていこう、って。


J-HO
J-HO
……………へー、すごいな!
…………ジミナとの将来の事も……………
本当に真剣に、考えてるんだねぇ。



JIM
JIM
うん……本当に、すごいよ………
………シュガ兄さんは…………

J-HO
J-HO
……ふふっ……惚気が出るくらいなら、
………少しは余裕があるんじゃない?


JIM
JIM
えー!?惚気てなんかないし……
………余裕なんて無いよー。

JIM
JIM
ただ、………守られてるだけでは、
……………いたくないから………。

JIM
JIM
僕もちゃんと、色々なことを考えて
……シュガ兄さんの事、守りたいから。






J-HO
J-HO
……………そっかぁ……………
J-HO
J-HO
うわぁー……なんか、泣けちゃうな……


JIM
JIM
えっ!?なんでどうして?


J-HO
J-HO
なんか……こう言ったらなんだけど……
すごいイレギュラーな状況だし……
J-HO
J-HO
この先、ものすごく大変だって事も、
もう解ってるし……心配も不安も、
たくさん、あるだろうし……………


J-HO
J-HO
…………それでも、ジミナがさ……………
………こんなにしっかりして………
……シュガ兄さんの事を想って………
J-HO
J-HO
守られてるだけじゃなくて…………
「守りたい」って、言うからさ……。

J-HO
J-HO
なんかすごく、良かったなぁ、って。
……………感動しちゃったんだよね……




JIM
JIM
……………ホプ兄さん……………




J-HO
J-HO
……………幸せになりなよ、ジミナ。
J-HO
J-HO
そして………幸せにしてあげてね。
……………シュガ兄さんのこと。



JIM
JIM
うん。………………ありがとう……。










J-HO
J-HO
いやでも、でもなんか不思議だなぁ……
二人がそういう……関係なんでしょ?


JIM
JIM
えっ、……………あ、……………はい。







J-HO
J-HO
…………………………シュガ兄さんって

J-HO
J-HO
………………………どんな感じなの………??





JIM
JIM
えっ!?あっ!あの…………………………






JIM
JIM
……………優しい、よ……?







J-HO
J-HO
うわー!うわー!うわーー!!
気になるけど何か聞きたくない!!



JIM
JIM
…………もう言わないもん。
もったいないから………。

J-HO
J-HO
ふふっ、もったいないって何だよー。

JIM
JIM
………ふふふっ………いいの。
……僕たちだけの、秘密だから。

JIM
JIM
(……プロポーズの事までは、
 ………言わなかったけど……)
JIM
JIM
(絶っっっ対に大騒ぎするから……
 …………しばらく秘密にしとこ………)


J-HO
J-HO
……まぁ、二人が幸せなら、
……………それが一番だよ。


J-HO
J-HO
僕には、見守る事くらいしか
出来ないけど……………。
J-HO
J-HO
応援してるよ、二人のこと。


JIM
JIM
話を聞いてくれて…………ありがとう。
JIM
JIM
大好きだよ……ホプ兄さん。
 
J-HO
J-HO
ふふっ、分かった分かった。















立ちはだかる、大きな壁は……


こうやって、勇気を出して、


ちゃんと話をして、しっかりと行動する事で


ひとつずつ、小さくなって……


乗り越えられるようになる。









それを教えてくれたのは………


僕の回りにいる、


たくさんの、愛しい人たちだ。
 






僕はそれを、ずっと……



……………………守っていきたい。































Fin.

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