小さい頃から引っ込み思案で1人で誰かと約束して遊ぶって事がした事がなくて体育の時だっていつも余って先生とペアが当たり前。
卒業式や行事の時の写真は班や先生と写ってるのばかりで友達とという写真は1枚もない。
休み時間だって図書室か教室で1人読書をする。
そのおかげで図書室利用者ランキングでは1位あたりまえだった...でもこんな私でもネットでは友達が出来た。
文章のやりとりをして毎日の出来事や陰キャあるあるや本のおすすめを話して盛り上がって私はそれで満足していた。
もう現実の友達なんていらないって思ってた...でも今は友達を作ってもいいと思えている。
いや本当は前から思っていたけど結局動けない自分にはむりと諦めていただけなんだ。
いつも1人だったから友達といてどうすればいいのかわからない。
行きたい気持ちはあるけど...もし当日遊んで玲央くんをガッカリさせたら...楽しいと思わなかったらどうしよう。
そうなったら...もう学校で話しかけられなくなったらどうしよう...怖い...せっかくの楽しみが消えるのは嫌だ
でも理由もないのに断って嫌われるのも怖い
どうしよう...どうしたらいいの?
わからない、わからないよ
と玲央くんは行ってしまった。
当日楽しみだな
とスマホのカレンダーを開くとその日ミーティングと書かれており急いで時間を確認すると午前中でほっとして午後の予定に玲央くんと遊ぶと保存した。
友達と人生初めての遊び...怖いけど...でもやっぱり断って悲しまれるよりは...いいよね、さてそうと決まれば友達の勉強しよう...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある日の朝。
と僕は玲央くんの部屋へと向かい、ドアを開けるとベッドに気持ちよさそうに寝ている。
起こすの可哀想だけど起こさないとだよね!
と僕は玲央くんを揺さぶりながら
そう言うと玲央くんはううう...といいながら片目を開くき僕を確認して僕はもう一度「おはよう」というと玲央くんは睨みつけては近くにあったぬいぐるみを僕にぶん投げては
もろ顔面にぬいぐるみが当たり、その場に倒れた。
というかメチャ痛い。
となんとかボロボロになりつつも桜さんと玲央くんを起こした大変な朝だったのであった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!