第55話

月曜日の嫉妬
1,484
2018/02/12 10:26
はじめ
くまみきさん、すいません。
くまみき
いえいえ!
気にしないでください!
あぁ〜!えーっとそれで。
淡々と話を進めていく、くまみきさん。
くまみき
その妹ちゃんって、身長どのくらいですかぁ?あといつもどんな服着てますぅ?
少しぶりっ子気味に言うくまみきさんに、少々腹が立ってきた。
はじめ
えぇ〜っと、これくらいで。
そう言って、はじめは私の頭の上にポンッと手を置く。
思わず、ビクッとする。
それと同じタイミングで、ドキッとする。
はじめ
可愛い感じの服かな?
が、似合うと思います!
くまみき
分かりましたっ!
数十分後_
はじめ
くまみきさん、今日はありがとうございました!
ペコッはじめがお辞儀する。
くまみき
いえいえ♡
困った時は、お互い様です♡
はじめ
急な頼みを聞いてもらっちゃって…
くまみき
ホントに大丈夫ですって!
相変わらず、ぶりっ子気味のくまみきさん。
はじめ
じゃあ、これで失礼します!
くまみき
あぁ、はじめさ〜ん!
か、カフェでも行きましょ?♡
その場を、一刻も早く去りたい私と、
くまみきさんの声を聞こえないふりするはじめ。
その2人の後ろからは、まだ諦めないくまみきさんの声が聞こえた。
そして_
私とはじめは車に乗り込み、少し落ち着きを取り戻そうとしていた。
はじめ
はぁ。
っと、少し軽めのため息。
あなた

ねぇねぇ、はじめ?

私は、さっき気になってたことを聞こうとした。
はじめ
ん?
あなた

あの、さっきのくまみきさん。
絶対、はじめのこと好きだってっ!///

こんな言い方するつもりじゃなかったのに…
はじめ
えっ?
はじめ
くまみきさん、めっちゃいい人なんだよ〜???
ニコニコ笑顔でそう答えるはじめ。
あなた

でっ、でも!

はじめ
でも〜???
あなた

女の勘がっ!
そー言ってるの!!!

はじめ
女の勘…笑笑???
少し小馬鹿にするようにはじめが、リピートする。
もぉ、変なこと言っちゃったからぁー!!!
はじめ
それってもしかして、嫉妬…?
急に真面目な顔でそう聞いてきた、はじめ。
あなた

し、嫉妬じゃないってばっ///

急激に顔が赤くなる。
見なくても分かるくらい体温が上がってく。
はじめ
あ〜じゃあおいら、あなた置いて今度くまみきさんと会おうかな〜???
明らかに悪巧みしてる顔のはじめが、こちらを向いてニヤニヤしてる。
あなた

だっ、ダメ!!!

はじめ
んじゃ〜、さっきのは嫉妬!
改めて言葉に表されると、身体が硬直する。
あなた

し、嫉妬…

はじめ
???
あなた

です…///

い、言ってしまったっ…
はじめ
よくできました〜♪
じゃあ、出発〜!
そう言ってはじめは、車を出した。
私はまだ止まらない胸の高鳴りを静かに聴いていた。
さっきのお店のショッピングバッグを持って。
そして私たちは、家に着き仲良くご飯を食べ、ゆっくり寝ました♡

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