〜次の日〜
[あ、そーなんだ、ありがとう、聞いてくれて…もうちょっと待ってみるよ、、]
私はその子に昨日のことを全てを話した。
浮かない顔をしていた。
「ごめんね、力に慣れなくて…。。」
でも、私は何処かで安心していた。
そして、数日後、私はいつも通りに神ちゃんとご飯を食べていた。
《なぁ、あなたって今週の土曜空いてる?》
神ちゃんがいきなり聞いてきた。
「え?空いてるよ?」
《よし、決まりやな!》
「え?何?教えてよ!」
《土曜、改札のとこで待ち合わせな!》
と勝手に決められた。
こうやって決められるのもいつものこと。
私はそれも少し嬉しかった♪
〜土曜日〜
私は朝から大急ぎで服を選び、化粧をし、なんかいつもと違ってドキドキしていた。
そして、改札には彼がいた。
《おはよ♪ ぉ!今日、可愛い格好してるやん!じゃ、行こか!》
さっと流して言ってくれた褒め言葉♡
きっと、そういうのが彼のいいところ♪
そして、私達は歩き始めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。