満点の星々が光り輝く幻想的な星空の下。月はなく、少し薄暗いが二十三階建てのビルの灯りは散らばって点灯している。
その明かりの一つに会議室が含まれており、一人の男はそこでたくさんの紙を見ながら思考を巡らす。そんな中、一人の女が会議室に入ってきた。
日本人のように扉をきっちりと閉めて、挨拶する。
彼女の名はノリー・スミス。彼女はマフィアの一員の一人で、スナイパーの仕事をしている。
主に暗殺が目的であり、最近彼女とは仲がいい。
机に置かれた紅茶のカップを掴み、口に持って啜る。飲み干して、机の上に置き直す。
彼女は隣の椅子に座り、視線だけを向かい合わせにする。
机を拳で叩き、アレイはすっと音を立てずに立ち上がる。ノリーの方を見て、睨みつけた。
アレイは会議室の扉を開けて、こちらを振り向くことなく喋る。
彼女の涙目に応えるように右手を挙げて手を振り、会議室から出ていってしまう。残されたノリーは、会議室の机に置かれた資料が目に入る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。