神山side
部屋のベッドに横になり朝が来るのを待つ。
のがいつものルーティンなんやけど、今日はちゃうかった。
なんや?全員呼び出し?
疑問に思いながら会議室に来た。
俺が思いつくその役職はすぐに想像出来た。
人狼と言った瞬間、部屋の電気が消え、視界が真っ暗になった。
何も見えへん。
誰かの叫び声が聞こえ、その声が俺をどん底へ突き落とした。
電気がついたときには、既に丈が倒れていた。
息もしていない、冷たい…。
そう言って銃を持ち喜んでいたのは…
ふっかやった。
そう言ってふっかの肩に手を置いたのは…
最後まで一緒に生き残った、淳太やった。
口調や態度が、ふっかじゃなくなっていた。俺等ではふっかを助けれない。どうしたらええん?
ゲームマスターの…苦しんでるような声が聞こえた。
まだ自我があるというか、狂っていない淳太を信じて、俺達は色々と話すことにした。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。