『.........』

目の間には肘を付き珈琲片手に読書をするリーパーさん

Re｢何だよ。俺の顔に何か付いてるか？｣

『い、いえ...』

そう言うと、リーパーさんは再度視線を本へ戻す。

きまず......

あれからというもの、漸く二人の喧嘩に踏ん切りがつき、晴れて私は何もない真っ黒なその空間を見つめる事を止める事が出来たのだ。

ふぅ、とため息を一つ吐いたジェノさんは、リーパーさんから私に向き、意を決したような顔を見せた

Ge｢あなた、お前はもう出ろ。此処はお前の居て良い場所じゃない。｣

その言葉が、ぐさりと心に刺さったのは言うまでもない。

『ぇ、』

困惑を隠しきれていない私を見たリーパーさんが、ジェノさんに後ろ指を指す。

Ge｢お前はそういう風にしか別れが言えないのか。｣

そのリーパーさんの言葉に、ジェノさんの顔が小さく歪む。

Re｢そうやって突き放して、未練が残らないようにする。俺とお前の原点（Original）のよく使う手だ。悪い癖だし未練タラタラ過ぎるだろ。｣

そんなジェノさんもお構い無しに、リーパーさんは淡々と只正論を言っていく

まあそれが正論なのかはわからないけど。

Ge｢俺はもうあなたとは会えないんだぞ！？なら、いっそのこと忘れた方が.........！！｣

Re｢シアワセ、だと、？｣

ジェノさんのその言葉に、リーパーさんが明らかな殺意を放つ。

Re｢いいかGeno。こんな年端のいかない只のガキが、しかも女だ。そんな奴がんな事言われて、傷付かない筈無いだろ。

しかもな、惚れた女にそんな事言って。お前の良心は痛まないのか？なぁ？｣

只のガキて......私そんなに子供に見えるかな......

そんな言われていない私でさえ怯んでしまう悪魔の質問責めによって、ジェノさんはすっかり項垂れてしまう。

そんな彼を尻目に、リーパーさんがそっと耳打ちする。

Re｢アイツ、お前がアイツとの別れが寂しくならないようにああやって冷たく言ったんだよ。｣

ジェノさんとのお別れが寂しかったのは事実だが、やっぱりそんな子供に見えるのかな私！？！？

本当に、不器用なヤツだよな、と若干の皮肉も含め、リーパーさんは私の耳元から離れた。

その皮肉は、やっぱり何処か切なかった。

Ge｢あなた、さっきはごめんな。｣

気がつくと、私はジェノさんと向き合い頭を下げられていた。

『頭を上げて下さい！私を気遣ってくれたジェノさんの思いは真実ですし、そうであるなら私は怒りません。
寧ろ前よりジェノさんを知れた気がして嬉しくなります！だからありがとう。ジェノ』

必死に謝る彼を安心させる様に微笑んでみせたら、ジェノさんの顔がぶわっと赤く染まった。

Re｢(こういう所に惚れるんだろうな......)｣

その後は、"またね"とお別れして、フランクなバグを交わした。

そして今、行く宛も無かった私はリーパーさんに連れられ此処リーパーテールに来ている。

エラーちゃんの聞いた話によると、サンズの居る所がアンダーテール？で、ナイトメアさんとドリームさんの出身は、ドリームテール？？だったかな.........？？？

何が何だか分かんなくなりそう.........

そう頭を悩ませていると、その姿を見かねたリーパーさんが怪訝そうな顔をする。

Re｢そんなに落ち着きの無い客は初めてだ。

何だ、俺と二人っきりでそんなに嬉しいのか？Hah...｣

そのリーパーさんの言葉に、ぼっ と顔が熱くなるのがわかる。

『ち、違いますし、そんなにソワソワしてないですっ！！』

その私の余裕の無さに、リーパーさんはくつくつと喉を鳴らす。

嵌められた...！！

『人の弱みに付け入る何て、やることヒドイです。』

Re｢タラシなお前に言われたかねぇよ。｣

もっともな事を言ったと鼻を高くしていたが、リーパーさんに思い当たりの無い事を言われた私あなた。

え゛ったらしっ！？私がっ！？！？

おろおろしている私を横目に、リーパーさんが珈琲を啜る。

Re｢無自覚か。Hah, 俺も振り回される未来しか見えねぇ｣

そう言って、また珈琲を一口啜る。

私ってそんなに子供っぽくってタラシなのかな.........

うぅ゛～...、と唸っていると、見てられなくなったのかリーパーさんがため息を吐いた。

Re｢お前が居ると調子が狂う。だからお前のお守りはコイツに任せる。｣

お守りだと......！！

『だから私は赤ん坊じゃあ.........

　！？！？』

目の前を何かが横切ったかと思うと、そこには純黒の衣（羽）を身に纏った、大きな翼を持て余す大きな鳥が居た。

｢ご主人様！お呼びです－..................

か、　　　｣

その鳥は深紅の瞳に私の姿を映すと、ピタッと固まってしまった。

Re｢烏、お前にこの娘の面倒見を頼みたい。｣

カラスと呼ばれたその鳥は、

烏｢はあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ！？！？｣

すっとんきょうな声を上げた。

抹茶猫様

スポットライトありがとうございました！！

ぴよたま🐣🥚様　二回もスポットライト当てて下さってありがとうございますｯｯ！！✨

そして！スポットライト総計回数90！

本当にありがとうございます！！！😭✨

2000文字超えっすね、おそろしやおそろしや。

りぱさんの呼べる烏って目赤かったですよね。

えそうですよね？(にわかスマソ)

いやーとまけろのにわかっぷりには骨が折れますね(((

にわか地雷な方はごめんなさい。

カノンさんとかも出したいな～...