〜目黒side〜
みんなが帰って、、、俺1人、病室に残って、、、
ベッドサイドの椅子に座って、、、、
あなたの手を握っていた、、、、、
このまま、あなたが目を覚まさなかったら、、、
どうしよう、、、
目を覚まして、俺とのことを全て忘れてたら、、、
どうしよう、、、
前のあなたの記憶に戻ってて、俺とのことがなかったことになってたら、、、、
どうしよう、、、、、、、
頭の中で考えてたって、なんにも答えが出るわけじゃないのに、、、、、、
この、病室の静けさが、、、、余計に俺の不安を、
、、煽ってくる、、、、、、
何も考えたくなくて、、、、、
あなたの手を握ったまま、、、、、
眠った、、、、、
いつの間にか、、、寝ちゃってたんだ、、、、
起きたら、、、1番聞きたかった声が、、、🥺
俺の名前を呼ぶ、あなたの声が、、、🥺
あなたと、、、目が、合った、、、🥺
嬉しくて、、、涙がボロボロ出てきて、、、
ベッドに寝転んだままのあなたに、抱きついた、、😂
大泣きして抱きつく俺の背中を、優しく撫でてくれるあなた、、、、🥺
俺の事を心配そうに見るあなたが、、、たまらなく愛おしくて、、、、
あなたの唇に、、、自分の唇を、、重ねた、、、
一度重ねると、、、止まらなくて、、、、
でも、、、あなたに、押し返された、、、
俺の中では、、、Bさんとの件の誤解も、謝ることも、まだ何も出来てなかったから、、、、
そう言った、、、、
でも、、あなたの反応を見て思い出した、、、、
、、、、ほんとに、、、覚えてないんだ、、、
俺と結婚したこと、、、、、
記憶を失くしてからの、、、、この3年程の年月を、、、、
昨日マルちゃんから聞いて分かってはいたけど、、、、、
頭の中では分かってたけど、、、、、
気持ちとしては、、嘘であってほしくて、、、
だから今、、、あなたから謝られて、、、、
本当に覚えてないんだって、、、、現実を突きつけられて、、、
“大丈夫だよ、気にしなくて良いよ”
“思い出すまで待つよ”
なんて、、、そんな優しい言葉をかけてあげられなくて、、、、
コンコン ガラガラガラ 🚪
マルちゃん
「あ、おはよう、起きてたのね😄目黒、交代!仕事の前に、一旦帰ってお風呂入ったりしてきて😄」
マルちゃん
「あなた、体調どう?頭痛いとかない?」
、、、、ダメだ、、、いつも通り話せない、、、、
マルちゃん
「目黒、一旦家に帰りな😊奥様のことは、私が付いてるから😄」
ガラガラガラ 🚪
いつものあなただ、、、、、
、、、いや、、、違う、、、、、
、、、、前の、、あなただ、、、、😢
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!