side渡辺
俺は1年1組に行くと、康二が言っていて、
蓮が風邪を引いた。
俺は蓮が心配で心配で堪らなくなっていた。
授業なんかそっちのけで、蓮のことしか考えられなかった。
放課後
俺は急いで蓮の家に向かった。
インタホンを押すと、
若干しんどそうな蓮の声。
すぐに蓮が外に出てきた。
熱がありそうな蓮の顔。
俺は蓮の額に手を触れた。
家の中に入る俺たち。
蓮はなんかフラフラしていて、危なっかしい。
蓮をベッドに寝かすと、体温計を挟んでもらった。
ピピピ、、、。
蓮の頭をポンと優しく叩く。
蓮はその後、熱が上がってきたのか眠りながら苦しそうにしている。
でも、俺はそんな蓮のことを見ていて、
なんか、、色っぽい、、、、。
蓮ってイケメンだよな、、、。
蓮の寝顔、、じっと見られて、、、嬉しいな、、、。
蓮が寝返りを打つ。
俺の方を向く。
声が漏れたのがめちゃくちゃエロい気がして、俺の身体が固まった。
そして、、ちょっと、、、。
下半身が熱くなる。
蓮の表情も苦しさに歪んでいて、、、。
蓮は熱があるんだ、、、そんな気分になっちゃあ、、ダメだよ。
そう自分に言い聞かせているが、ちっとも俺の息子が分かってくれない。
蓮がもう一度寝返りを打った。
今度は仰向けになる。
だ、、ダメだ、、、。
り、、理性が、、、。
俺は蓮の体に手を伸ばした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!