第39話

37 運 命 は 待 っ て た ん だ .
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2024/05/19 10:03
   流星 side

















大ちゃん… 今日はみんな来てくれてんで.


みんなおるのに, 1人だけ寝てたらおかしいで?







泣いて泣いて, ひたすらに泣きまくったのに、


大ちゃんへの想いは涙になって大ちゃんに

届くかのように溢れて言った.



最初に泣き出したのは勿論大橋くん。

ただでさえ 涙脆い大橋くんやのに親友が

あんな状態やったらそりゃ泣いてしまうわ




そんな大橋くんに釣られて

恭平,謙杜,丈くん,みっちー と悲しみの渦に

巻き込まれて言った














和也
「大吾…グズッ」


丈一郎
「……」


謙杜
「ゥ、ゥッ…グズ、」


恭平
「なんで…大吾くんなんやろうなァッ……」














ただ無言まま 時だけが過ぎていく


俺の妄想なんかな、 大ちゃんが,さっき

泣いたように見えたのは。







でも 妄想で終わらなかったんや














流星
「え…?、だ,だいちゃ…?」













目の前の光景が信じられなかった。



やって… やって, 大ちゃんが…







うっすら目を開けて こっちを見てるんやもん、






大ちゃんはゆっくり口を動かして

何かを伝えてるようだった。でも俺には何か

分からんくて。 ただ 大ちゃんを見つめるだけ



そしたら 大橋くんがガラス窓の方に向かって

なんか喋ってた。 ツレにしか分からないことも

あるんやろうな。



1度目を覚ませば時がめくるめく動き始めた


大橋くんはますます泣き始めたし

謙杜は恭平と抱き合ってたし

丈くんはお医者さんと色々な話を始めたし












和也
「大吾…大吾ッ…ほんまに良かった、ッ」













ギュ







流星
「大橋くん…良かった,良かったよぉッ…大ちゃんが起きたッ…ウゥ、」


和也
「流星…ッ良かったなぁ、ホンマにホンマに…」












医者
「あの…まだ会話は出来ないんですけど,よかったら西畑さんとお会いになりますか?」





和也
「、!!ホンマですか…!?大吾に会えるんですか、」



医者
「はい。まだ体力が全くない状態なので15分とかになるんですが」



和也
「あっ会わせて下さい、!」












大ちゃんに会える、!?


やっとか… やっと 大ちゃんに会えるんや…







医者に連れられた俺たちは大ちゃんのいる

病室の一角へと案内された
















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