目隠しをされ、自然にできたとは思えない立派な石柱を背に、両腕を鎖で繋がれた。
されるがまま立ち尽くしながら彼らが立ち去るのを待つ。
カノンはこの場所に神様がいらっしゃる、ということしか知らない。そして自分がその生贄として今まさに捧げられようとしているのだということしか。
…捧げられた生贄の行く末は?過った思考に身が竦むけれど、もう自分に逃げる術などない。
もう周囲に誰もいないのを確認してからずりずりと身体を滑らせ座り込んだ。どうせ行く末は同じだ、少しくらい楽にしたって罰は当たるまい。
うぞり、と何かが蠢くのを感じた。…神様、だろうか?視界が封じられているため何もわからない。
ずるり、とまた音が。刹那、カノンの身体はぬるりとした何かに絡め取られ、「ひっ」と引き攣った声が零れる。
拘束された身ではまともに抗えず、全身を這い回るそれらに怯え震えるしかできない。
不意に、目を覆っていた布がずれ、視界が開けた。そして、神様の正体に絶句した。
うぞうぞと蠢く触手の化け物。…こんなのが、こんな化け物が、神様なわけが。
どろり、とした液体が全身に注がれる。そして満遍なく塗りたくられながら胸の尖りをきゅう、と捏ねられ、身体が跳ねる。脇やへそ、自分の知らなかった弱点なども執拗に愛撫されて、気持ちとは裏腹に全身が快楽に蕩かされてゆく。
あつい、あつい、あつい!
まるで全身が性感帯にでもなったかのように酷く疼いて、どうにかしてほしくてたまらない。
触手の体液ですっかり思考を蕩かせてしまったカノンは、ゆらゆらと腰を揺らめかせる。
ぐいと両足を掴まれ開かされ、震える下肢をざらりとした触手で満遍なく擦り上げればとろとろと蜜を零し容易く下の口を開いた。
くぷ、くぷ、と入り口ばかりを嬲るように出し入れされ、焦れたように身体を捩る。欲しいのはもっと奥なのに、少し入り込んできたかと思えばすぐに引っ込まれてくちゅくちゅ入り口近辺を甚振ってくる。キモチイイ、けど物足りない。
「そこばっか、やぁ、もっと、おくぅ…ッ」
ついにはおねだりまで口にしてしまうカノン。途端、更に奥へと這入り込んできた触手に悦びの声が上がる。が中途半端なところで留まってしまい…、最終的にイイ処や最奥をガンガン突き上げて絶頂へと到るまで目一杯おねだりさせられたのだった。
どぷどぷ、と胎内に触手の体液が大量に吐き出され、しなった身体が不意にかくんと弛緩した。
あれから延々と凌辱を受け続けたカノンは、身も心もとっくに限界を迎えていた。
ぐったりとした身体からずるり、と触手が引き抜かれた途端、すっかり緩んだ穴からぼたぼたと白濁が滴り落ちてゆく。
…やっと、終わったのだろうか。と僅かに気が緩んだ直後、透明な管のような触手?が代わりに挿し込まれ、絶望にギュッと目を瞑りながら身を震わせる。
それはただひたすらに奥の突き当りまで侵入を果たし、更なる奥をも抉じ開けようとぐりぐりと抉り始めた。
だめだ、そこだけはだめだ…!本能的に恐怖し、逃げを打つも容易く抑え込まれ、容赦ない突き上げにびくびく身体が跳ねる。
そして。
ぐぽん、と嵌ったのを感じ、かひゅ、と息が漏れた。
次いで、何かが放たれ胎内を満たしてゆくのを感じ、掠れた悲鳴を上げた。
何を施されているのか、透けて見える箇所へと視線を向けたのは半ば無意識だった
次々流されていく透明な丸い粒、その中で小さな存在が蠢いている。そんな気持ち悪い物体が、何故か直感的にこれは卵だと確信した。
卵。今次々と自分の腹に詰め込まれているのは触手の卵だ。
理解してしまった事実にカノンは恐怖でガクガクと打ち震える。
だって、もしこれらが孵ってしまったら、自分はどうなってしまうのか。
精神的ショックに耐え切れなかった意識が暗闇へと落ちてゆく。
これがすべて夢であってくれたなら。そんな有り得もしない願望を抱きながら、カノンはつかの間の安寧を求めて意識を手放した。
母体の腹はすっかり妊婦のように膨れあがった。直後、役目を終えた管の触手がぐぽん、と引き抜かれ、ビクン、と大きく跳ねた身体に逆流を防ぐための栓代わりかつ卵に栄養を注ぐための触手を突き立てた。
すっかり仕上がった苗床を持ち帰ろうとして、今更ながらに拘束が邪魔だなと気づき、それのみを腐食させ取り去った。
ぐったりとした母体をいっそ恭しく運びながら巣へと向かう。どうにもこの生物は母体に適しているものの脆く壊れやすいのだ。
まあ何故か定期的に補充してくれるので助かってはいるが。
手遊びに注いだ栄養が卵に行き渡るよう攪拌し、びくびく震える素直な反応を愉しみながら、さて今回の苗床はどれだけ保ってくれるかなと足取り軽く巣を目指した。
目隠しをされ、自然にできたとは思えない立派な石柱を背に、両腕を鎖で繋がれた。されるがまま立ち尽くしながら彼らが立ち去るのを待つ。
うらたぬきはこの場所に神様がいらっしゃる、ということしか知らない。そして自分がその生贄として今まさに捧げられようとしているのだということしか。
…捧げられた生贄の行く末は?過った思考に身が竦むけれど、もう自分に逃げる術などない。
もう周囲に誰もいないのを確認してからずりずりと身体を滑らせ座り込んだ。どうせ行く末は同じだ、少しくらい楽にしたって罰は当たるまい。
うぞり、と何かが蠢くのを感じた。…神様、だろうか?視界が封じられているため何もわからない。
ずるり、とまた音が。刹那、うらたぬきの身体はぬるりとした何かに絡め取られ、「ひっ」と引き攣った声が零れる。
拘束された身ではまともに抗えず、全身を這い回るそれらに怯え震えるしかできない。
不意に、目を覆っていた布がずれ、視界が開けた。そして、神様の正体に絶句した。
うぞうぞと蠢く触手の化け物。…こんなのが、こんな化け物が、神様なわけが。
不意に首筋に痛みが走る。が、すぐさまそれは別の何かに塗り替えられる。注入されたものがあっという間に体内を駆け巡り、纏わりついていた触手にも過敏に反応し、びくびくと身体が勝手に跳ねる。
あつい、あつい、あつい!
まるで全身が性感帯にでもなったかのように酷く疼いて、どうにかしてほしくてたまらない。
触手の体液ですっかり思考を蕩かせてしまったうらたぬきは、ゆらゆらと腰を揺らめかせる。
ぐいと両足を掴まれ開かされ、震える下肢をざらりとした触手で満遍なく擦り上げればとろとろと蜜を零し容易く下の口を開いた。
つぷん、と細めの触手が中へと侵入した。だがそこは物欲しげにひくついていた箇所ではなく尿道だった。
「ひぁ?!っそこじゃな、…ぁあッ!!」
違う、違う、と首を振り拒む意思を見せていたうらたぬきは、だが執拗に尿道を穿られ、ぐちゅぐちゅと掻き回されているうちに、かくかくと腰を振り甘ったるい嬌声ばかり零すようになる。そして、ちゅぽん、と尿道から触手が引き抜かれるのと同時にずん、とトロトロになった其処を極太の触手で貫かれ、甲高い悲鳴を上げながら絶頂し、潮を吹き散らかした。
どぷどぷ、と胎内に触手の体液が大量に吐き出され、しなった身体が不意にかくんと弛緩した。
あれから延々と凌辱を受け続けたうらたぬきは、身も心もとっくに限界を迎えていた。
ぐったりとした身体からずるり、と触手が引き抜かれた途端、すっかり緩んだ穴からぼたぼたと白濁が滴り落ちてゆく。
…やっと、終わったのだろうか。と僅かに気が緩んだ直後、透明な管のような触手?が代わりに挿し込まれ、絶望にギュッと目を瞑りながら身を震わせる。
それはただひたすらに奥の突き当りまで侵入を果たし、更なる奥をも抉じ開けようとぐりぐりと抉り始めた。
だめだ、そこだけはだめだ…!本能的に恐怖し、逃げを打つも容易く抑え込まれ、容赦ない突き上げにびくびく身体が跳ねる。
そして。
ぐぽん、と嵌ったのを感じ、かひゅ、と息が漏れた。
次いで、何かが放たれ胎内を満たしてゆくのを感じ、掠れた悲鳴を上げた。
何を施されているのか、透けて見える箇所へと視線を向けたのは半ば無意識だった
次々流されていく透明な丸い粒、その中で小さな存在が蠢いている。そんな気持ち悪い物体が、何故か直感的にこれは卵だと確信した。
卵。今次々と自分の腹に詰め込まれているのは触手の卵だ。
理解してしまった事実にうらたぬきは恐怖でガクガクと打ち震える。
だって、もしこれらが孵ってしまったら、自分はどうなってしまうのか。
精神的ショックに耐え切れなかった意識が暗闇へと落ちてゆく。
これがすべて夢であってくれたなら。そんな有り得もしない願望を抱きながら、うらたぬきはつかの間の安寧を求めて意識を手放した。
母体の腹はすっかり妊婦のように膨れあがった。直後、役目を終えた管の触手がぐぽん、と引き抜かれ、ビクン、と大きく跳ねた身体に逆流を防ぐための栓代わりかつ卵に栄養を注ぐための触手を突き立てた。
すっかり仕上がった苗床を持ち帰ろうとして、今更ながらに拘束が邪魔だなと気づき、それのみを腐食させ取り去った。
ぐったりとした母体をいっそ恭しく運びながら巣へと向かう。どうにもこの生物は母体に適しているものの脆く壊れやすいのだ。
まあ何故か定期的に補充してくれるので助かってはいるが。
手遊びに注いだ栄養が卵に行き渡るよう攪拌し、びくびく震える素直な反応を愉しみながら、さて今回の苗床はどれだけ保ってくれるかなと足取り軽く巣を目指した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。