第14話

コラボ:集眼の告白―番外編―
1,982
2024/03/28 00:40
↑此の方とのコラボ企画です。
 今回の文章は、人気作家である"月華ふらわ"様の書き下ろし作品となっております。
 是非、楽しんでいってください。
『君を守る 傍にいるよ。』
薄暗い部屋で二人きり。
…その言葉は、何回言ったか分からない程
繰り返されて、抱き寄せられた。
― あぁ、いつからこうなっちゃったんだろう。
敦side
孤児院に居る時、ずっっと苦しかった。
何もしてなにのに僕に罪を擦り付ける年下の子供達。
それで暴力を振るう院長先生。
優しくしても直ぐに裏切られる。何故だろう。
― それでも、君は…あなたの下の名前だけは、僕を裏切らなかった。
ずっと、優しくしてくれて。
小さい歳の純粋故の優しさが、肌に伝わって。
そんなあなたの下の名前の事…血が繋がっているのにスキになっちゃって。…まぁ、当然の結果だよね。
だから…ずっとそばにいて欲しい、なんて。
プロポーズ粉いな事を思っちゃう。
『あなたの下の名前。僕が一生守るから、離れないで。』
「…?分かった!」
…意味もちゃんと分かってなさそうだけど。
その言葉…一生撤回出来ないからね。
― 同じ気持ち、信じてるよ。
僕は探偵社で書類整理をしていた。
あなたの下の名前は……。
…あなたの下の名前、あのね。僕は何度も、何度も何度もあなたの下の名前に救われて生きているんだ。ずっと、ずっとね。
僕あなたの下の名前の事ずっと見てるんだよ。
だから…お兄ちゃん、悲しいなぁ。
…何で僕から離れて他のムシを目に入れて笑ってるの?
何でその可愛い"瞳"に僕以外を写すの?
何で?何で??何で???何で????何で?????
あなた
…兄さん?大丈夫…?
手、止まってたよ…?
中島敦
中島敦
…あなたの下の名前。
心配そうに僕の顔を覗き込むあなたの下の名前。
…そのまま僕だけを見れば良いのに。
…あぁ、あなたの下の名前のその表情可愛いなぁ…♡
どんな顔も本当に全部、可愛いよぉ。
抑えきれなくなって、急に僕が立ち上がって抱き締めると、ポンッと顔が赤くなる。…あぁ、抱き締めるとこんなに可愛い顔するのに、カメラで撮れやしない。
何枚も何枚も写真を撮って、家に飾りたいのに。
あなた
に…、兄さん!恥ずかしいってば…!!
中島敦
中島敦
…顔真っ赤にして、本当に可愛い♡
あなた
話聞いてよっ!!……もう。
頬を膨らませて怒るあなたの下の名前は…とっても可愛かった。
きっと太宰さん、羨ましがってるんだろうなぁ。
…いや、太宰さんだけじゃない。他の男も。
でも…これは"兄の特権"だからなぁ。ごめんね。
…あなたの下の名前が僕にだけ照れてくれるのも、僕にだけの表情を見せてくれるのも、
僕とあなたの下の名前が同じ気持ちだからなんだね♡
そのおかげでさっきまでの気持ち悪い感情が消えちゃった。
…ふふ、大丈夫だよ、あなたの下の名前。
もうすぐ僕達は 一つになれるんだ。
私より、ヤンデレ考えるの上手いよね、ふらわ様。
尊敬の言葉しか出てこないわ。
私もふらわ様の"ボカロと貴方と私"の方で"ロウワー"を書かせていただいたので、良ければ、是非読んでいってください。
勿論、本家には敵いませんが、私なりに頑張りました。
何時も書いてるふらわ様、凄いと改めて実感しました。
コメントでふらわ様の書いてくださった書き下ろしの感想を是非、コメントで残していってください。
お願いします🙇
また次回

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