第15話

:道化師の少女への思ひ
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2024/04/15 08:07
あなた
私、何か変な事云いましたか?
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
あ、ぇ、いや……、もう!///
私がニコライに問い掛けると、彼は顔を真っ赤に染め上げた状態で外套で顔を隠し、困惑していた。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
あなたの下の名前ちゃん!そういう事は簡単に云っちゃ駄目なの!///
あなた
ぇ……、はい
私は何故か説教されている事に違和感を覚えつつも、適当に返事をする。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
コホンッ
ニコライは態とらしく大きな咳払いをすると、笑顔を戻し、私に大声で話し掛けてきた。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
次のクゥ〜イズ!
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
私は何をしに来たのでしょ〜うか!
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ヒントは誘拐!
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
あ、答え云っちゃった!☆
終始五月蝿い人だなと心の中で考えていたが、そんな呑気な事を考えている場合ではないと、一瞬で察した。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
君が大人しく付いてこないと〜
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
君のお兄さんの命は無いよ!
私は其れを聞いた瞬間、ニコライの腹に蹴りを加える。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
!?
ニコライはそのまま吹っ飛び電信棒に激突すると、少量の血を吐いた。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
カハッ……、
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
速くて……、見えなかった……
あなた
……もう一回、兄さんの事を口にしてみろ
あなた
次は殺すぞ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ドス君の云う通りだった……
ニコライは自身のある笑みを私に見せると、外套から"私の足"を引っ張り出す。
あなた
!?
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
あなたの下の名前ちゃんの驚く顔も可愛いね!
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
其れはさておき……
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
流石に驚いた顔だね
あなた
グッ……
私は掴まれている方の足を動かすが、全くの無意味であった。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
あなたの下の名前ちゃんの動きは確かに速くて、追い掛ける、避けるのがやっとだ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
だが……
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
人間、動く為の足が無ければ何も出来ない!
あなた
しまッ……
言葉を云い終える前に、ニコライは私の足にナイフを突き立てる。
あなた
あ゙ぁ゙ッ!
私は痛みに顔を顰めながら、絶叫を零す。
此処は路地裏の為、誰にもこの声は届かない。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
可愛いね♡
私は異能を使おうとしたが、口を塞がれてしまった。
あなた
ンッ!?
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
チュッ
接吻で
私……、何回接吻されてんだろう……
痛みは段々と引いていった。
否、実際は躰が悲鳴をあげているが、孤児院の方が余っ程痛かったからか、直ぐに感じなくなってしまった。
あなた
クソッ……
私はニコライが足を離した一瞬の隙に、無理矢理足を動かし、駆け出す。
あなた
……兄さんを巻き込むのだけはッ!
血の垂れる足が仇となった。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
素敵な兄妹愛だね……
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
でもね、あなたの下の名前ちゃん……
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
私は君が嫌がっていても捕まえて、私の物にするから……♡
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
さ!血の跡を辿って、今度こそは拐かすぞ!☆
長い間、サb(休んでしまい、済みませんでした!
御詫びと言っては難ですが、今日から3日間連続で連載します。
また次回

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