第31話

@30
1,808
2020/12/01 13:52

__汐恩side







あなたの帰りが遅い、と思っていたらバタバタと騒がしく帰ってきた








心配で急いでかけつければ








抱きついてきたあなた。雷が怖いと








そんな姿も可愛いなと思ってしまう








少し抱きしめたあと落ち着いたあなたは俺を見上げお礼を言った








俺より小さな背、自然に上目遣いになる








寒さのせいか赤く上気した頬








全てが俺を揺らがす








気づいたらあなたを壁に押しやっていた












you
you
…汐恩、?




と頭にハテナを浮かべているあなた








俺は小さくキスを落とす








1度触れたら止まらなくなってしまいそう








角度を変え何度もキスをする








慣れないのかあなたは段々と息が上がってくる








you
you
ちょ、っ汐恩



とグイッと離れさせられた






汐恩
汐恩
あっ、ごめん



冷静になって慌てて謝る








でもあなたは小さく首を振るだけだった








そして俺の裾を引っ張った








you
you
違くて…急だったから驚いただけ
you
you
だからその…嫌だったわけじゃ



あたふたと弁解するあなたをまた可愛いと思う








思わず笑みがこぼれる








あぁやっぱり俺








あなたのこと好きだ。








今までずっとどこが引っかかっていた








好きのなのに、好きだって認めるのが怖い部分があって








それは政略結婚から来たものだったんだろう








自分の気持ちが本当なのか、分からなくなって








でも今はちゃんと心から思う








あなたが好きだと








だからさ、あなた





汐恩
汐恩
俺と結婚してくれませんか





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