第13話

呪いの子
79
2018/08/23 07:01
ねぇねぇ、リンカ達が昨日話してた「呪いの子」の事、詳しく教えてくれない?
レオル
俺も気になる。
リンカ
うーんとね、昨日も言った通り、その呪いの子は私たちと同い年なの。
カイリ
昨日は少し表現が悪かったな。アトリネス王国と決別したのはこっちが行動を起こしたからだ。
レオル
行動…?
リンカ
うん。魔の力は災いをもたらすって私たちの集落は信じているの。
カイリ
実際、魔の力は災いをもたらすってのは事実っちゃあ事実なんだけどな
リンカ
それで、私たちの集落の1部が、呪いの子が暴れないうちに、殺してしまおうとしたの。
カイリ
それで、その子の母親は一連の出来事で亡くなった。そしてその子は怒りで魔の力が目覚めてしまい、家に乗り込んできた奴らを殺したんだ。
でも、昨日は双子って言ってたよね?もう一人の子はどうなったの?
リンカ
もう一人の子は光の魔力が強かっただけで、魔の力は無かったから、今もアトリネス王国のどこかにいるはずなの。
レオル
じゃあ狙われてた方の子は?
カイリ
その双子の父親は魔術使いでな。その双子の記憶を消して、狙われてた方の子を人間界に逃がしたんだ。
え、ちょっと待って。

ここって浮いてるだけで、一応人間界ってことじゃなかったの?
レオル
お前何言ってんだ!この世界は天界!人間界とは別だし、ここにいるやつらはみんな天人だ!
ええっ!?まじで?初耳なんだけど……
てか心読まないでよっ!
リンカ
………w
カイリ
(´^ω^`)ブフォwww
いやまぁとりあえず続きをお願いします!
リンカ
で、その双子の母親が亡くなったのとその子が人間界に逃がされたのが、今から10年前。
レオル
10年前……
なんだろう、皆さんも気になっているでしょうが、偶然にしては出来すぎてる気がする……



10年前に母親が亡くなったのは、レオルに当てはまっている。
そしてレオルは双子。
さらに、父親か記憶を消したっていうのが本当なら、家族の事を覚えていないのも不思議じゃない。
もしかして……
この話、、全てレオルに──



ズキッ


突然強烈な頭痛が起こる
うっ……
頭の中に流れ込んでくる、ノイズ混じりの私の覚えのない記憶。

小さい女の子。これは……私……?
仲良く手を繋ぐ、黒髪で、紅い目をした同い年の男の子。




目の前を流れる、生々しい鮮血。
倒れている、長く美しい黒髪の女性。
周りに転がる、血だらけの武器と人。
私の手は血で染まっている。右手から、黒い稲妻のようなものが溢れている。

「ソラ……生きて……」

聞こえる、女の人の最期の言葉。





私は男の人に抱きかかえられ、雨の中を進む。
さっきの男の子も一緒にいる。
動かない。気を失っているようだ。


「お前達……ごめんな………」
男の人が言う。


そして思い出す、母の言葉。
「宙、このペンダントをどんな形でも良いからずっと持っていなさい。」
「いつか出会う、記憶の為に──」
レオル
宙!どうした!?
リンカ
だ、大丈夫!?
カイリ
調子わりぃのか!?
ぐっ……うぅ……
バタッ


記憶の途切れと共に、意識も途切れた。




─────────────────────
作者
いい感じに盛り上げられましたかねぇ……
レオル
お前どんだけ勿体ぶるんだよ……
カイリ
俺らにくらい、ネタバレしてくれたってよくね?
リンカ
たしかに。
どうせオチもしょうもない終わり方するんだから((ボソッ
作者
リンカちゃん毒舌ぅ!(´;ω;`)
作者
ま、まぁ、しょうもなくてもENDは誰にも見せない!これお話の基本ね!!
私これ死んでないよね!?
なんか死んだみたいな終わり方だったけど!?
作者
あー、だいじょぶよ。死んでないよ!
レオル
まぁこの物語も後半戦ってとこみたいだな
カイリ
そうだなー!
作者
まだ頑張っていきますんでよろしくお願いします!

……あ、そうだ。
まだあるの?
作者
作者の中での宙ちゃんのイメージ載せときます!
リンカ
おっ!どんなのかなー?
作者
あくまで作者の中でのイメージですので関係なく想像しちゃってくださいね!
作者

みたいな感じです!
いい画像見つけられたら他のキャラのも載せたいなと思ってます!
それでは、また次にお会いできるのを楽しみにしています!

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