『私は………魔理沙さんをどう励ましたら良いのか分からないよ………』
去り際に聞こえたそんな言葉。
…そう、だよな。
哀音………お前が私と霊夢の間に出来ている曖昧な距離感なんか…分かるはず、ないもんな…
誰にも聞こえないくらいの声量で、ポツリと呟いた。
_____届くはずない…届かせる気もないよ………
私って本当………
ダッダッダッ…ストン、ビュンッ!!!
_喫茶店
カランコロン、ダッダッダッ…
ダッダッダッ…
いつもと変わらない、あの笑顔。
紅葉ちゃん…きっと巫女ちゃんの件について、何も知らないんだろうな…
………まぁ、今はそっちの方がいいか。心配かけるだろうし…
……………あれ、そう言えば…
その頃人里_____
キラside
ドカーンッッッ!!!!!!
_____俺の名はキラ!!IQ20000の天才少年だ!!!
現在は俺の相棒_ザキを喫茶店から引っ張り出して買い出しに向かっている途中である!
俺らがそんな感じで雑談しながら歩いていた。
そんな時だった_____
シュッ_バチーンッ!!
ダッ_ガシッ
ダッダッダッ…
『博麗の巫女って、毎日毎日妖怪殺してるらしいぜ?』
『なんだそれ…普通にやばいな…』
『何が幻想郷を守る博麗の巫女だよ!!』
どの口が言ってんだよ…
お前に………お前らに………
_____日々霊夢に迫って来ている重圧が、どのくらいのものなのか理解できるって言うのかよッッッ…!!!!!
ダッダッダッ…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。