原因となった柚輝が苦笑する。

聞き慣れない声に私はスグに振り向いた。

そこには…

紅玻が呆れたように笑いながら政府を見る。

遠くから獣の鳴き声が聞こえたと思うと、私達の前に虎徹が着地した。

虎徹の横に紅玻が行くと同時に瑠璃は後ろに飛び、地面にあったマンホールの蓋を外して下を指した。

戸惑ってる間に撃たれるのは最悪。

そう感じた私は前に出ると、瑠璃に言われた通りにマンホールの中へ。

後ろが来るんだろうと思って少し前に進むと後ろから聞こえる声の量は多くなる。
やがて、瑠璃が前に出てきて走り出した。

立ち止まっている間にどんどん追い抜かされて、やがて下水が流れる音だけがする。

私がついて行くことにメリットはない。
あとは蒼翔次第で私がやることなんかないし。

背後からの問いに私も問い返す。
見なくても誰が後ろに立っているのかは想像出来た。
一応確認と思いながら私は振り向くが、やはりそこに立っていたのは蒼翔。

蒼翔は私に頭を下げた。
その姿がとても滑稽で私は思わず笑いそうになる。

私の話を聞いて何になるのか、ほんと理解出来ない。

仁王立ちで腕を組み、蒼翔を見る。
蒼翔は携帯は取り出したものの頭を抱えていた。

その時、瑠璃が【さっき送られてきた】という一文と共に1つの動画が送信されていた。

そこには床に座る涼が机の上でパソコンを見ながら紙に何かを書いている動画。
少しして涼は紙をカメラの方に向ける。

その紙1枚1枚には映っている涼を含めた今生きている人全員の名前が書かかれていた。

紙を4つ折りにすると、袋を取り出して全部中へ。
袋の口を握って振り中身を混ぜていく。
そして、上を向きながらその袋の中に手を突っ込むと1つの紙を取り出した。

紙を広げて見るなりスマホを触る。
「見せてやれ」と男性の声に涼は顔を上げると、持っていた紙を見えるようにカメラに向けて…

11/06 20:50
To:ＧＭ
title:DEATH GAME
出席番号09 河野春音を脱落とし、窒息死を与える。