DEATH GAME 〜FINAL ROUND〜

「…復讐？違う、これは"報復"だ。」 黒崎柚は小学校時代のいじめの経験を活かし静かに平穏に生きようとしていた。 薊ヶ丘中学校3年D組。 柚は3年になった途端に理由も分からずいじめは始まり溜息を零すが、目的の為にずっと耐えていた。 そう、あの日までは…。 スマホの初期化による思い出の削除。 心を砕かれた柚は自殺を図ったが未遂に終わる。 月明かりに照らされる薊を見つけた柚は微笑む。 「因果応報…良き者には良い報いを…悪き者には悪い報いを…」

どの学校にもスクールカーストは存在する。 口にしなくても存在する。 クラスであまり目立たない桃香。 上手く馴染めない中、小学校が同じだった紅音が来て、1人を回避。 だが、紅音はトップの沙月に反抗し、いじめられることに…。 紅音を助けられなかった桃香。 「私がトップだったら紅音は…。」 そして、カーストの頂点を目指すことを決め…。

「疑いもしなかったことが起きた時、初めて人間は絶望する。」 それは突然、始まった。 次々に血を吐き、倒れていくクラスメイト。 人の気配が少ない教室に放送が響く。 『生存者は体育館に集合～！』 意味不明なクラスメイトの死に意味不明な放送。 戸惑いながらも瑞樹達が体育館へ。 校内の生き残りは全学年男女合わせ、8人だけ。 2人の男女から告げられた『XXゲーム』という謎のゲーム。 断ろうとしたが、瑞樹達には既に毒が盛られていて解毒の為、強制的に参加することに… ゲームに参加する中、瑞樹はXXゲームが開催された理由を考えるが、答えの検討が全くつかない。 すると、一緒に考えていた一霖のふとした質問にユリは不気味に笑い、捺袮は目を逸らす。 果たして、瑞樹達の結末は？ そして、XXゲームが生まれた意味とは ─── 月渡雫さんとの初コラボ作品！ 交互に読まないと内容が理解出来ないので注意！