第15話

シェアハウスを出る。
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2024/04/11 23:15
俺の引越しの日、オフを取って手伝いに来てくれたあなた
食器とか、台所のこと片付けてくれたりして助かってる。
ほんま1人だったらぜんぜん片付かへんしな。

阿部ちゃんが、ウォークインクローゼットが
広くて2人でも余るって言ってたクローゼットも、俺1人の荷物ならまだまだ。

あなたの荷物は後々持ってくるって言ってた。
親御さんにも挨拶済ませて了承はえたし、
何時でも始められるのに、なかなか進まへんもんやな。
あの3人が手強いだけか⋯

向井康二
あなた、荷物ちょこちょこ持ってきていいねんで?
(なまえ)
あなた
うん。3人とも居ない日で、一気に出そうかと思って。
お父さんが3人には話してくれたし。
向井康二
簡単に、折れてくれたんか?
(なまえ)
あなた
お父さん曰く、半分納得したって顔だったとは言ってたけど。
向井康二
半分ねぇ⋯。てか今日3人とも仕事やん?
(なまえ)
あなた
うん。あっ!今日出せる! リスケもないし。
善は急げで、俺の車でシェアハウスに、行き、
荷物を取りに。
あなたの荷物は少ないってのは知ってたけど、ダンボール5つと、トランク2個で済む量ってのも驚きやった。
なんも言わず出るのはあかんから置き手紙して、
帰ってくる前に、シェアハウスを出た。
向井康二
荷物解いてなかったん?それとも荷物片付けてたん?
(なまえ)
あなた
片付けてて。いつも通りの生活してたよ。
マネージャー業って、ほぼスーツが多いからね。
私服なんて持ってないもん。
向井康二
ほな、俺が毎月私服買ったる。で、沢山デートしよ。
(なまえ)
あなた
でも⋯。
向井康二
でもも、へったくれもないねん。決めたー!
あなたは、俺にコーディネートされんねん!わかったー?
信号で止まって頬にキスして、にこって笑ったら、あなたも、にこって笑って。
ゆっくりキスをした。
これから始まる新しい生活が、少しの不安もない。楽しみしかない。そう思って、手を繋いだ、

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