第14話

独占⋯
44
2024/04/10 12:40
向井康二
それにしても阿部ちゃんを使って蹴散らすなんて、
賢いなぁ⋯。
(なまえ)
あなた
使えるものは親でも使えですよ。
あなたは、スケジュール帳を確認しながら、

ここはリスケされて、ここに移動したから、こことここにこれが来てて⋯。

なんてブツブツ。
隣で仕事してる姿。かっこええな。
向井康二
ここのこれ、リスケ案件だったんじゃないの?
(なまえ)
あなた
相手さんがリスケしなくて予定通りなんですって。
大介くんの映画の撮影と被ってて、リスケ案件なら、助かったんですけど、つめつめです。
リスケが無くなるのは辛いけど、
オフで休みが、一緒になるのも嬉しいな。
向井康二
もうすぐさうちのマンション更新なんだけど⋯。
(なまえ)
あなた
うん。
向井康二
一緒に暮らさへん?
(なまえ)
あなた
え?
俺が突然一緒に暮らそうなんて言うもんだから、
あなたが、固まってしもた。

あのシェアハウスにいるよりか、俺と一緒におる方が、
断然守れる。
向井康二
考えとって?狙ってるのは、阿部ちゃんと同じマンションの違うフロアやから、先に俺が入ってて準備できたら引っ越して来てもいいから。
驚いて何も言えない感じになってしもた。
でも!

嬉しい⋯って、涙ぐんで。

あっという間に、局についた。

着いた瞬間マネージャーモードに切り替わって、

俺の後ろを着いてきてくれる。

頼もしくなったけど、まだ可愛らしい⋯。

守りたい女の子だな。

プリ小説オーディオドラマ