第4話

story3
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2018/08/13 14:14
気づいたら、私は部屋のベッドに寝転んでいた。
なに……?さっきのは夢だったの?
私は辺りを見渡す。
けれど、特に変わったことはない。
こりはら りいな
あれ?
みきとがいない……
いつもこの時間には私のベッドの横に座っているはずなのに。
今は登校時間の15分前。
夢の時間と一緒だ。
とにかく、私は遅刻しそうなので急いで学校へ向かった。
こりはら りいな
きっと、先に学校に行っちゃったんだ
学校に着く頃には、登校時間まであと5分だった。
こりはら りいな
お、おはよう
私はゆっくりと教室へ入った。
すると、奥で友達と楽しげに話しているみきとがいた。
こりはら りいな
みきと!!
私は教室中に響く声で呼んだ。
クラスの子達は驚いた顔でこちらを見ている。
その中で、同じように驚いた顔で私を見ているみきとがいた。
こりはら りいな
なんで朝私を置いて先に行っちゃうの!!
すると、みきとが困った顔で私を見た。
しきさき みきと
え、えっと……なんのことでしょうか、こりはらさん……
こりはら りいな
え……?
予想外の言葉に私は固まってしまった。
こりはら りいな
み、みきと……?
クラスの女子
なにあれ、急にみきととか呼び捨てし始めて
クラスの男子
こりはらさんと みきとって仲よかったっけ?
クラスの女子
今日のこりはらさんどうしちゃったのかな?
クラスの男子
みきと困ってんじゃんww
クラスがザワザワしている。
私とみきとは幼馴染だよ?
みんなだって知ってたよね?
なんでこんなことになってるの?
私は怖くなって勢いよく教室を飛び出した。

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