もうすっかり辺りは暗くなって 、星が少しだけ見えるような曇り空が僕の目に映った 。
ふと 、目が熱くなったような気がして顔を上にあげた。
そうすると僕の目からは透明な水がでて、僕の頬を伝って顎から落ちた 。
自分で疑問に思いながらも何となく予想はついていた。
もっとちゃんと見てほしいなんて 、
我儘極まりないな 、
ただ 、見つめられる 。
ただ 、笑顔の彼を見れる 。
それでいいじゃないか 。
どうしてだろう 。
胸がとっても苦しいんだ 。
そう呟きながら 、長く感じるこの夜道を1人 、ただ歩いていった 。
「こんなに 苦しい 思いなら 。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。