今日は、待たなくても来たバレンタインデー。
やっぱり、学校にチョコレートを持ち込んでいる生徒がいた。
教室で堂々とチョコ交換。みんな凄すぎる。
今日は、一日が一瞬だった。
いつも一緒に登下校している美琴__みこ と靴箱へ向かっていると、彼女は言った。
「今日は、先に帰ってて」
そんな気はしていた。
私は、ゆっくり頷くと、その場を離れた。奥に、修也くんがいた。
ひとりでの下校。紗羅はというと、帰る方向が真逆だ。
初めてではない。いつもよりも、疲れている感じがする。
私は、自転車から降り、歩くことにした。
私は____修也くんが好きだった。
でも、みこは私の数少ない友達だから、そんなことで揉めたくなくて……すぐに身を引いた。
私自身、昔に、付き合っていた人に振られた経験があって、誰かと付き合うのが怖いのもある。
修也くんも、元々みこのことが好きだったみたいだし。
だから、別に未練はない。
でも、私は、そんなに悪い性格じゃないし、
ブサイクかもしれないけれど、マスクをつけていたら、そこまででもないと思うし……
なんで私じゃダメなの。なんで、あの子なの______
そんなことを考えても意味がない。
紗羅が言っていた。人には、自分が思っているよりも、もっといろいろな魅力があるのだと。
きっと、その"魅力"は、他人にしかわからない……
一人一人捉え方の違うものなんだと思う。
それが、「好き」や「嫌い」などの価値観なんだ___
突然、LINEの着信音が鳴り、私は、現実に引き戻された。
思わず笑みがこぼれる。
「行くに決まっているでしょ」
私は自転車にまたがった。
こっちの生活も、結構楽しいな、と思った。
私は急いで家に帰るため、再び自転車を漕ぎ出した。
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どーも、ひよ子です!
やっぱ、短いですよね。どうしても1000文字いかない……。
まあ、今回のは小説を書き続けるために書きましたから、少しくらい……
(小説書く身としてどうなってるんですか私は)
ここまで読んでくれて、本当にありがとうございます✨
上記ではあんなこと言っていますが、私的には真剣です。ほんとです。(結果をみるとアレですけれど)
あ、あと、今回は、「!」や「?」などの記号をなるべく使わないようにしてみました(LINEを除く)。
どうでしょうか(と言われても)。
……もう話すことがなくなりました。
(私は日常会話?雑談?が苦手なんです。面接致命的です)
それでは!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。