2024年
(ジャンがフランス語で叫ぶ)
(岳がフライパンを投げる)
一同「はい」
(チャイム)
2023年
〈偉大な数学者になりたかった〉
《(凪)好きなことして人生を楽しむのよ》
〈幼い頃に母は亡くなり〉
〈僕と父さんの2人だけの生活が始まった〉
〈子供の頃から数学が好きで〉
〈数学に捧げる人生なのだと 思うほど熱中した〉
〈数学の正解がわかるんじゃなくて見えるんだ〉
《(勲)将来は数学者だな 岳》
〈世界的な数学者になることが 僕の夢だった〉
《1つのタイルの面積は2023だから》
《たかだかタイルは 2023個しか置くことは出来ない》
《(広瀬)でも こんな不自然なタイルを隙間なく敷き詰められるわけは》
《ないから 答えはもっと小さいはず》
《(神楽)そうですね》
《例えば こうタイルを置くと》
《4つ置くことが出来る これが最大な気がする》
《(神楽)私もそんな気がします その最大性を・・・》
〈日本中の数学エリートが集まっても その夢は変わらなかった〉
〈でも高校最後の代表選考合宿では〉
〈残酷な差だった〉
〈この日 僕は 一生数学者にはなれないと悟った〉
〈僕の夢はついえた〉
〈僕の夢はついえた〉
続きは近日公開!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。