第11話

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2024/04/22 10:42
渡辺翔太
渡辺翔太
んっ、//
首も、弱いんだね
”翔太”の弱いとこ、もっと教えてほしいなぁ
渡辺翔太
渡辺翔太
ん〜、…っ、//
服を少しずつ乱しながら、現れる白い肌に手を滑らせていく。

溢れる渡辺の声と色っぽい姿に興奮を覚える。

渡辺を見つけられない彼氏さん。

しかし、時間は経っていく。

そして、渡辺の隣には僕がいる。

こんな優越感は堪らない。

彼氏さん…、宮舘はねぇ、恵まれ過ぎなんだよ。

他にもいっぱい持ってるでしょ?

一つぐらい貰ったっていいじゃないか。

ふふっ…
かわいいよ、本当に。最後まで食べたくなる
渡辺翔太
渡辺翔太
…りょうた?
もっかい、耳、気持ちよくしてあげよーか
渡辺翔太
渡辺翔太
え?
ちゅっ、チュ、ペロッ
渡辺翔太
渡辺翔太
っ、んっ、//ぁっ///
ふふっ//
スパンッ!!!
っ!?
宮舘side
宮舘涼太
宮舘涼太
おまっ、…どうやってここがっ
グイッッ、ドンッッ!!!
いっ!?
宮舘涼太
宮舘涼太
…なに、してんすか
…ハハハッ、先輩を倒すなんて失礼極まりないなぁ〜、宮舘?
渡辺翔太
渡辺翔太
…ん、りょうた?
あ、もぅ〜。大きな音出すから"翔太"も酔いがさめちゃっ…
宮舘涼太
宮舘涼太
黙れ
…そんな怖い顔しなくてもいいでしょ?てか先輩に敬語まで使えなくなっちゃったの?
宮舘涼太
宮舘涼太
敬語を使う先輩がこの場所には見当たらないから
生意気だなぁ笑
宮舘涼太
宮舘涼太
それに…
いつもより多いとすぐに分かる酒の量。

乱れた服。

そして…
宮舘涼太
宮舘涼太
こんな汚れた痕まで残しやがって…
我ながら綺麗に付けられたよ
宮舘涼太
宮舘涼太
は?
あっ、宮舘はまだだったか!それは失敬。
あぁ、そうだった、そうだった。宮舘は、恋人を大切にしてるから最後までヤってあげないんだったね。
君の本心としてはどーだったかな?"翔太"?ふふっ笑
宮舘涼太
宮舘涼太
お前っっ!!
おっと、大きい声を出すなよ。このちょっとした出来事で有名になりたいのかな?
店を見つけられたのは驚きだったけど、この個室は廊下から中が割と見られるような場所だからね。店の人に気付かれずっていうのも無理ではないから、宮舘はここにいるんだと思うけど
今君が抱き締めている子がこんな目に合ってるのはガードの緩い宮舘のせいだよ?全てが露見すれば君たちの関係もバレることだし。
世間はそちらに気を取られる。あることないことも書かれちゃうかもね?
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘は恵まれ過ぎだ。一つぐらい分けてくれてもいいだろ?
何もかも手に入ると思ったら大間違いだぞ
渡辺を俺によこせ。俺好みで、俺が愛してやる。お前は他にいくらでもいるだろ?もし、拒むようだったら近々いろんな噂が出回ってるかもなぁ
そうなりたくなかったらっ
宮舘涼太
宮舘涼太
みっともない
ん?
宮舘涼太
宮舘涼太
あんたはそんな事ばっかり考えてるんだな。というか、そんな事でもしないと自分より上にいる後輩を追い抜けないなんて。
…滑稽過ぎて笑えてくる
は?
宮舘涼太
宮舘涼太
その小さい脳みそで頑張って考えたことがあるん"ですよね"?それならどんどん思う存分やって"ください"!それであなたの気が済むのであれば!
っ、なんだとっ…
宮舘涼太
宮舘涼太
でも、"翔太"は連れて帰ります。普通に考えれば分かることだと思うので。その使えない頭でも
おまえっ!!!
宮舘涼太
宮舘涼太
覚えておいてください。あんたがどう足掻こうと俺はあんたより下に行くことはない。翔太も他のメンバーたちも同じです。あんたは見下す立場じゃない。見上げる立場だ
、…
宮舘涼太
宮舘涼太
今のあんたの姿が恥ずかしいものだと自覚してください。後日何かあっても俺は構いませんので、好きにしてください。確実に言えることは、翔太は俺が守る。そして、共倒れを狙うことは無駄だということ。
宮舘涼太
宮舘涼太
俺はあんたに比べて培ってきたものが違う。更にあんたの嫌いな"差"ってやつを思い知らされるだけだってこと。…"ですかね"
"先輩"は、下を向いて黙っていた。

俺は、その場の支払いを済ませ、強いアルコールのせいで上の空になっている翔太を家に連れて帰った。

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