しるばーなside
一体なんなんだコイツは……
下っ端を1人殺し損ねた?長の側近?それとも…
色々な情報が一瞬で駆け巡る…けど、どこにもコイツの
情報はなかった
思わず疑問を口にすると、ソイツは「ん?」と呟いた
そう独り言を言いつつも、後頭部から拳銃は離れない
男は舌打ちをすると、素早くこの場から立ち去った
ここはバレても問題ないから、正直に言う
🚪ガチャッ!!
半ば反射的にソイツから離れ、ドアから距離を取る
コイツに僕を殺すという意思は最初から なかったから
離れるのは容易だった
……コイツは知ってる
ていうか、この依頼を受けたなら知らないわけがない
霹靂隊隊長・すたんがんだ
…マズい
この得体の知れないヤツと、死神を相手にするのは…
はっきり言って超マズい
だってコイツ…さっきは殺す意思こそなかったけど、
おそらく実力はすごく高い
だから気配に気づけなかった
どうする…どうすれば……
逃げる?僕が?
今まで仕事を失敗したことのない僕が、逃げる?
だったら、僕がやらなきゃいけないのは
🔪チャキンッ!!
カキンッッ…!!
口ではそう言ってるが、本音はそんなことないんだろう
僕がコイツに向かって行く時は、もう目が合ってたから
ナイフと鎌。明らかに僕が不利な状況
キキキキキッッ…!!!
でもやってやる。絶対勝つ…!
トスッッッ
バタンッッ
手刀を入れられた。マズい、意識が落ちる
失敗するの?僕が?得体の知れないヤツにやられて…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。