第101話

97話〜しるばーな編〜
410
2023/12/21 07:00
しるばーなside
一体なんなんだコイツは……

下っ端を1人殺し損ねた?長の側近?それとも…

色々な情報が一瞬で駆け巡る…けど、どこにもコイツの
情報はなかった
しるばーな
お前、誰だ…?
思わず疑問を口にすると、ソイツは「ん?」と呟いた
???
え待って、そういえば…この人誰?
…殺し屋だ
???
殺し屋って、え?…あ、そういうこと?
アイツが言ってたのマジだったんだ…
そう独り言を言いつつも、後頭部から拳銃は離れない
???
てかお前、早く逃げなよ。これでも
助けてんだからさ
………チッ
男は舌打ちをすると、素早くこの場から立ち去った
???
……それで
???
君は殺し屋…なんだよね?
しるばーな
………はい
ここはバレても問題ないから、正直に言う
???
へぇ…殺し屋なんて初めて会ったけど…
いくつ?子供か、それとも大人か…
しるばーな
……………
🚪ガチャッ!!
しるばーな
!! 
???
っあ、ちょっ…!! 
半ば反射的にソイツから離れ、ドアから距離を取る

コイツに僕を殺すという意思は最初から なかったから
離れるのは容易だった
???
あれ…誰か来てたんだ
???
は、お前なんでいんの?
???
いや~、忘れ物しちゃって
???
だったら俺に連絡しろよ
???
あははwごめんごめんww
……コイツは知ってる

ていうか、この依頼を受けたなら知らないわけがない










しるばーな
…"死神"
すたんがん
死神はひどいな…俺にはすたんがんって
名前があるんだけどー?
霹靂隊隊長・すたんがんだ
しるばーな
どっちでもいいでしょ
…マズい

この得体の知れないヤツと、死神を相手にするのは…
はっきり言って超マズい
だってコイツ…さっきは殺す意思こそなかったけど、
おそらく実力はすごく高い

だから気配に気づけなかった
どうする…どうすれば……
しるばーな
(一旦逃げて態勢を立て直す…?)
しるばーな
(……いや)
逃げる?僕が?

今まで仕事を失敗したことのない僕が、逃げる?
しるばーな
(そんなこと あり得ない)
だったら、僕がやらなきゃいけないのは
🔪チャキンッ!!
???
すたんちゃんっ!
カキンッッ…!!
しるばーな
くっ…!
すたんがん
いきなり来るねぇ…驚いちゃったよ
口ではそう言ってるが、本音はそんなことないんだろう

僕がコイツに向かって行く時は、もう目が合ってたから
しるばーな
(…やっぱり、情報通り武器は鎌か)
ナイフと鎌。明らかに僕が不利な状況
キキキキキッッ…!!!
でもやってやる。絶対勝つ…!
すたんがん
…今のうち、頼むよ










すたんがん
まるぐりちゃん
まるぐり
了解!
トスッッッ
しるばーな
ぁ"っ…!? 
バタンッッ
すたんがん
ナイスまるぐりちゃん
まるぐり
手刀を入れられた。マズい、意識が落ちる

失敗するの?僕が?得体の知れないヤツにやられて…?
しるばーな
っ…──










まるぐり
で、すたんちゃん
すたんがん
んー?
まるぐり
コイツ気絶したけど…どうすんの?
しるばーな
……………
すたんがん
え〜どうしよっかな〜…う〜ん……
すたんがん
……まるぐりちゃんが決めていいよ
まるぐり
え、俺が決めんの?
すたんがん
うん。仕留めたのまるぐりちゃんだしね
すたんがん
まるぐりちゃんは どうしたい?
まるぐり
……………
しるばーな
……………
まるぐり
……俺は──

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