第35話

☄️🚬
3,454
2022/11/27 08:54
お父さんに怒られた私たちはその後、



金曜日だけ夜、家を抜け出すようになった。

もちろん、お父さんには内緒♡
お、きたきた♡
あなた
蘭!竜胆!今日は勝つ!!
碧唯
そーだそーだ!
wwwww
いいねぇ、竜胆行ける?
竜胆
いつでもOK、兄ちゃん


ドゴッ


ガンッ


ドカッ


ものすごい音が倉庫内にこだまする。


そんな生活を続けること2ヶ月。

私の運命を左右する、あの出来事が起こった。



碧唯
姉ちゃーん!かーえーろっ!!
あなた
うん、教科書入れるから待ってて
碧唯
今日こそは蘭と竜胆に勝とうね!
あなた
はいはいw


金曜日。

いつものように帰ってご飯を食べて、寝静まった頃に倉庫に行って、組手して帰って寝る。



そうだと思っていた。
碧唯
竜胆ってね、背中に刺青あるんだよ!
あなた
へー
碧唯
こっちは噂だけど蘭と竜胆は闇社会と繋がってて人殺しもするとかしないとかってw
あなた
へー

見た目はしそうだけど、あの二人の性格上ならしないでしょwなーんて思いながら今日も2人で家まで帰る。

碧唯
もう!姉ちゃん聞いてる!?
あなた
聞いてる聞いてるw

私たちの横を帰り道の小学校低学年生がバタバタと走っていく。
碧唯
オレたちもあーやって帰ってたよなw
あなた
確かに、走ってたねww
モブ1
──くん、まってよぉぉ!!!

あれ?


ダッっと横を通り過ぎた女の子を目線で追う。

横断歩道の向こうには飴をくわえた男の子。


だめ。信号、あ、か……
碧唯
危ないっ!!!!!!!


え?
あなた
待って、碧唯っ!!!
ドンッ



っと鈍い音と共に碧唯が私の方に突き飛ばした女の子が私の腕に倒れる。



い、いや……っ


血まみれの碧唯。泣きじゃくる女の子。
私は、その場に崩れ落ちた。


次覚えている光景はお父さんに頬を殴られた瞬間だった。

お父さんは碧唯のそばから離れなかった。



そして、初めて

“なんでお前が死ななかったんだ”


と罵られた。
あなた
碧唯ぃ…あお、いっ……

1人にしないで、やだ。嫌だよ……っ


────────────

碧唯
もしさ、もしオレが死んだらどうする?


バカ……
あなた
今からそっち行くからね、碧唯……




寂しく、ないよ。


そっと自分で自分の首を絞めてみる。

苦しい…碧唯が居ない世界……私の隣に碧唯が居ない。



くる、し…

無機質な音が病院内に響き渡る。
その音に首元からそっと手を離す。



あなた
ら、ん……?
📞お、生きてる。今日は来ないの?疲れて寝ちゃってた、とか?♡
あなた
📞……ごめん、多分もうそっち行けないや
灰谷兄弟
📞は?



あなた
📞あの、ねっ…碧唯、死んじゃった……っ
灰谷兄弟
📞……え?
📞今どこ?病院?
あなた
📞病、院…

その言葉にブチッと電話が切れる。


数分後、騒がしい足音とともに見慣れた2人が病院内へと入ってきた。

竜胆
碧唯は?
あなた
…あの、部屋。けどお父さんが入ってるから
……その首何?お父さんにやられた?
あなた
……自分で、やった


死にたくて…と呟く。


え?


急に暖かな温もりに包まれ目を丸くする。
大丈夫、大丈夫だから
あなた
……っ、蘭にはわからないよっ、

泣きたいわけじゃない、ただ溢れんばかりに涙が頬を伝う。


死んだ事実を受け止めたくなくて、


親に罵られたショックで、

もう、情緒が追いつかなかった。



あなた
碧唯がいないと、私……

──────

「何その目、気持ち悪い…」

「キャー、移っちゃうぅ!!w」



あなた
生きてる意味がない…っ
あなた
殺してよ、
あなた
ねえ!蘭っ!!!!
あなた
ころ、してっ……お願いします……


私は懇願するようにそっと蘭の手を自分の首に添えた。





なんで題名変えたんですかって質問が来ていたのですが題名って⛓️🚬と☄️🚬の事ですかね……w

些細な変化に気づいて下さりありがとうございます♡

鎖は過去に縛られていることを、流星群?みたいなやつは過去から開放されたということを示しています✊

こんな感じで伏線入れるのが大好きなのでいつも複雑な話になるんですよね……w


もう1つのタバコ、どんな意味があるんでしょうね…


♡、☆、💬ありがとうございます✨

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