お父さんに怒られた私たちはその後、
金曜日だけ夜、家を抜け出すようになった。
もちろん、お父さんには内緒♡
ドゴッ
ガンッ
ドカッ
ものすごい音が倉庫内にこだまする。
そんな生活を続けること2ヶ月。
私の運命を左右する、あの出来事が起こった。
金曜日。
いつものように帰ってご飯を食べて、寝静まった頃に倉庫に行って、組手して帰って寝る。
そうだと思っていた。
見た目はしそうだけど、あの二人の性格上ならしないでしょwなーんて思いながら今日も2人で家まで帰る。
私たちの横を帰り道の小学校低学年生がバタバタと走っていく。
あれ?
ダッっと横を通り過ぎた女の子を目線で追う。
横断歩道の向こうには飴をくわえた男の子。
だめ。信号、あ、か……
え?
ドンッ
っと鈍い音と共に碧唯が私の方に突き飛ばした女の子が私の腕に倒れる。
い、いや……っ
血まみれの碧唯。泣きじゃくる女の子。
私は、その場に崩れ落ちた。
次覚えている光景はお父さんに頬を殴られた瞬間だった。
お父さんは碧唯のそばから離れなかった。
そして、初めて
“なんでお前が死ななかったんだ”
と罵られた。
1人にしないで、やだ。嫌だよ……っ
────────────
バカ……
寂しく、ないよ。
そっと自分で自分の首を絞めてみる。
苦しい…碧唯が居ない世界……私の隣に碧唯が居ない。
くる、し…
無機質な音が病院内に響き渡る。
その音に首元からそっと手を離す。
その言葉にブチッと電話が切れる。
数分後、騒がしい足音とともに見慣れた2人が病院内へと入ってきた。
死にたくて…と呟く。
え?
急に暖かな温もりに包まれ目を丸くする。
泣きたいわけじゃない、ただ溢れんばかりに涙が頬を伝う。
死んだ事実を受け止めたくなくて、
親に罵られたショックで、
もう、情緒が追いつかなかった。
──────
「何その目、気持ち悪い…」
「キャー、移っちゃうぅ!!w」
私は懇願するようにそっと蘭の手を自分の首に添えた。
なんで題名変えたんですかって質問が来ていたのですが題名って⛓️🚬と☄️🚬の事ですかね……w
些細な変化に気づいて下さりありがとうございます♡
鎖は過去に縛られていることを、流星群?みたいなやつは過去から開放されたということを示しています✊
こんな感じで伏線入れるのが大好きなのでいつも複雑な話になるんですよね……w
もう1つのタバコ、どんな意味があるんでしょうね…
♡、☆、💬ありがとうございます✨
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!