第34話

3.初めての事件と真実の鏡20
53
2023/04/25 03:42
黒銀生1
黒銀生1
てめぇ、逢魔カの海斗じゃねーか!
どの面下げて黒銀の縄張りに入ってんだコラ!
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……いや、今日は話を聞きに来た
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
ち、ちょっと海斗君!
心当たりって黒銀生の事?!
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
そうだが?
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
そうだが?!
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……大丈夫だ、手は出さない
退学になったら今度こそ困るからな


 心当たりと言った海斗君に着いて行き、たどり着いたのはまさかの黒銀生の溜まり場の空き地だった。


 危険だから着いてこなくて良いと言われたが、そんな無責任な事も出来ない(海斗君一人で行かせた方が喧嘩になりそうだし)し、
本当の本当に危なかったら妖に力を借りれる私の方が彼よりも強いだろう。


 だから半ば強引に着いて来たのだけど……。

_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
だったら良いんですけど……
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(こんな明らかに敵意ムンムンな
人達の所に聞きに行くとは予想外だよ!)
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(それとも話は
通じる人達なんだろうか……)
 期待を込めて海斗君の背中越しに黒銀生のリーダーっぽい人を見れば、彼はバカにしたように鼻で笑う。

黒銀生2
黒銀生2
あぁ?! 話だぁ?!
今まで俺らに逆らって
すみませんでしたーってか?!
黒銀生3
黒銀生3
ギャハハハハハ!!
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(……無理そうだなこれ)
黒銀生1
黒銀生1
土下座でもしたら
考えてやっても良いぜー!
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
……海斗君、もう帰ろう
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……
黒銀生2
黒銀生2
なんだぁ? お前、海斗の女か?
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
えっ、
黒銀生1
黒銀生1
海斗、お前
ずいぶん地味線になったじゃねーか!
黒銀生3
黒銀生3
なぁ?
お前どうやって海斗の事落としたのー?
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
……海斗君、ほら、早く
黒銀生3
黒銀生3
おーい無視してんじゃねーよ
黒銀生2
黒銀生2
そーそーブスちゃん、君のことだよー?
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(うざいぃいいい!!
今日2回もブスって言われた!)
(というかコイツら自分の顔
鏡で見た事あるのか?!)

 その場で口裂け女やかまいたちを召喚して大暴れしてやりたくなるのを必死で抑える。

_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(そーだそーだ、怒りに任せて
怒ってはいかん……
あくまで情報収集で来たんだから)
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(ノーレスオブリージュの精神だぞ私。
こういう人生既に頭打ちな人に怒っては
いけない。
可哀想という哀れみと慈愛を持って怒りを
鎮めるのが持てる者の使命……)
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
(でもそれはそれとして、
こいつら全員顔覚えて家に帰ったら呪ってやr……)

 る、と顔を覚えようと、振り向いた時だった。


 バキィッ!!!
黒銀生2
黒銀生2
グハッ!!
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
?!
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……くだらないことを喋るな

 海斗君がヤジを飛ばしていた黒銀生の顔を思い切りぶん吹っ飛ばした。



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