第16話

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2024/04/19 21:00



【 あなたの名字 あなたの下の名前 side 】





〜10分後〜




(なまえ)
あなた
よし、終わったぁ……



1人小声で呟く。


ちらっと顔を上げると、資料を渡そうとしていたらん先輩の姿がない。





奥のソファでは紫崎先輩と……暇くんが、話してる。



どうしよう、気まずい。


でもこの資料を渡さないと帰れないし…


らん先輩の机に置いておこうかな、いやでもこれは大事な資料だし。





(なまえ)
あなた
……行こ



私はがたんと席から立ち上がり、ソファの方へ向かう。


すると物音に気づいた紫崎先輩がこちらを向く。


それと同時に、彼と話していた暇くんも、こちらを見る。


うぅ……気まずい。



紫崎 いるま
紫崎 いるま
ん…あなたの名字、どうしたん?




私が躊躇っていると、紫崎先輩が声をかけてくれた。


神様じゃん…



(なまえ)
あなた
あ、あのこれ、らん先輩に渡そうと思ったんですけどいないので…紫崎先輩に渡そうかなと…



そう言って紫崎先輩に資料を差し出す。


正直紫崎先輩と個人で話したことはあまりないから少し怖い。


まぁ、めっちゃ真面目でいい人なんだけどね。


私の資料にひたすら目を通す紫崎先輩。


紫崎先輩は普通にイケメンだから、この様子も映える。


私がつい見とれていると、紫崎先輩は資料から顔を上げた。



紫崎 いるま
紫崎 いるま
ん、いいじゃん。おっけ。
紫崎 いるま
紫崎 いるま
俺かららんに渡しとくから帰っていいよ
#  主  .
#  主  .
あ、ありがとうございます…





ついオドオドしながらお礼を言うと、紫崎先輩はソファから立ち上がって―





















紫崎 いるま
紫崎 いるま
……お疲れ様






突然私の頭を撫でてきた。
 











(なまえ)
あなた
っえ……!?///

暇 なつ
暇 なつ
は…


おそらく今私は真っ赤だ。


触らなくてもわかるくらい頬が熱い。


紫崎先輩はハッとしたように私から手を退け、目を逸らす。





紫崎 いるま
紫崎 いるま
……っ、急にごめん
(なまえ)
あなた
あっ、い、いえ……//



慌てて私は自分の席に置いていた荷物をまとめる。














生徒会室を出ようとしたところで―




















紫崎 いるま
紫崎 いるま
…じゃ、あなたの下の名前、また//


















(なまえ)
あなた
っ……!?さ、さよなら、えっと…いっ、いるま先輩……///





急な名前呼びに驚いた。


それで慌てて私も名前呼びしちゃったし!?


しかも暇くんがいたこと忘れてた……!!



急いで生徒会室から出る。


生徒会室を出たら、廊下を全力疾走。





(なまえ)
あなた
何何、急に名前呼びってどういうこと…頭撫でられたのは…?



考えながら帰路についた。





















Next …



















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#  主  .
#  主  .
遅くなりましたがらんくんお誕生日おめでとうございます🎉
#  主  .
#  主  .
"セカイ"めっちゃ良かったですね🥹

#  主  .
#  主  .
前から考えててメモしてたところは今回までです!
#  主  .
#  主  .
次回からの展開は全く未定ですが頑張ります……!

#  主  .
#  主  .
それから新作について!
#  主  .
#  主  .
ということで新作タイトルは「塩対応な彼に惚れました。」でいこうと思います!
#  主  .
#  主  .
近いうちに出せたらいいなぁとは思ってます🤔



#  主  .
#  主  .
それではまた〜!!


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