第10話

優しいあなたは?
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2024/03/28 15:01
(なまえ)
あなた
ふーう。重い。自転車で来れば良かった。
 袋3つ。中は洗剤、食品、トイレットペーパー。

 もう日も沈み出している。

 もうすぐ冬かあ。…急ご。


 もう一度力を込めて歩き出す。
カラ松
カラ松
凄い荷物だな。半分持つぞ。
(なまえ)
あなた
えっ、あの
 黒いジージャンに黒のサングラス。パーカーには自分の顔がプリントされている。ダ、ダサい。

 でもこの人誰かわかる。青色のパーカー、トド松達と同じ髪型。体型。
(なまえ)
あなた
お名前は…?
カラ松
カラ松
カラ松。近くまで送る
 そう言うと、荷物が入った袋を全部持ってくれた。
(なまえ)
あなた
わっ、ありがとうございます。
 思わず食い気味で言ってしまった。そして私の方が背が低いから自ずと上目遣いになり、彼とたちまち目が合う。

 彼の瞳が揺れ動くのがわかった。
カラ松
カラ松
っあ、ああ。
 彼の顔がプイッと前を向く。私もなんだか恥ずかしくなってしまって顔を伏せる。



 お互い何も話さないまま、気付けば松野家に着いていた。
カラ松
カラ松
え…、なんでここ。
 言うの忘れてたァ!
(なまえ)
あなた
えっと、
   ガラガラ
おそ松
おそ松
あっ、あなたの下の名前ちゃんおかえりー。
トド松
トド松
遅かったね。
あれっ?カラ松兄さんも一緒?
(なまえ)
あなた
はい、持っていただいて
カラ松
カラ松
……
 キョトンってしてる!いっとけば良かった…(>人<;)

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