第14話

計画的な百鬼夜行 壱
18
2024/05/13 13:25
本編が始まる前にお知らせ
私が書いている小説にて登場するのは、現オプのメンバーのみとなります。
大変申し訳ありませんがもうオプを去った方の子はお話によっては死亡、またはキャラクターを消去する等で退場させて頂くことにさせていただきます。
尚、またあのオプに戻ってこられた場合はなんとか話を動かして再登場させるという形になります。
しかし2度以上はそのような対応は取りませんのでご了承下さい。さて、長々と関係のない話をしてすみませんね。
では皆様、鬼の里へいってらっしゃい
透き通っているような美しく優しい青だった空が、乱暴にびちゃりと塗りつぶされていくようにドス黒い色に染まっていく
穏やかだった鳥類はザワザワと慌てた様子でどこかへ逃げて行き、昼寝をしていた猫が飛び起きるくらいの物凄い勢いの地震と暴音と暴風が里の鬼達を襲った
邸に住んでいる一同も何事かと慌てて外の様子を見に行く
血悪和智
血悪和智
何!?えめっちゃ外怖いやん!
純連
純連
何があったのこれ
緑上翠
緑上翠
うわ...破壊力パないな
里の建物は殆どが潰れており、マシな方で半壊するくらいだ。建物の下からは呻き声も聞こえることから住民が下敷きになっているのだろう

一同の先程まで居た邸も半壊しており、幸いその吹き飛んだ部分には誰もいなかったため怪我人は居なかった

倭兵は目が死んでた
ザワザワと騒がしい方を見ると目をギラギラと赤く光らせた明らかに理性がないおびただしい数の鬼や妖怪が里のあちこちを襲い回っていた
一同はふと里長が眠って動けないことに気づき安否が気になる
檸檬未還
檸檬未還
あ、紫囃は!?
スミレ
スミレ
ふぅ...大丈夫!私背負ってる
紫囃はスミレの背中ですやすやと眠っている

里長が無事で安心した一同だったが、里の状況を見て顔をしかめる
如月虎春
如月虎春
これは百鬼夜行やんな
緑上翠
緑上翠
ああそうだな
血悪和智
血悪和智
え、でも私が知ってるのと違う
鳴門 伊予
鳴門 伊予
百鬼夜行にも種類があるんじゃないか?
血悪和智
血悪和智
そうなのかも...
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
...どうするの?
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
んー...とりあえず向こうでお祭り騒ぎしてる連中を沈める人と帆秋を殺す人で別れよ
ルイ
ルイ
そうしようか
ルイ
ルイ
俺帆秋殺したい
緑上翠
緑上翠
私は帆秋を殺すの手伝うよ。能力的に有力だからね
鳴門 伊予
鳴門 伊予
ボクも帆秋殺すの手伝おうかな
異様鴉
異様鴉
私も〜
如月虎春
如月虎春
俺も帆秋殺したい!!
檸檬未還
檸檬未還
俺もやるー!
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
おけおけ、じゃあ帆秋仕留めるのは6人に任せて、後の人らは騒いでるあいつら拘束しようか
スミレ
スミレ
え?こんな少人数でいける?
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
あっちの集団が凄い勢力だからな。大人数で大人数を始末した方がいいし
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
早く終わるだろうから終わったら帆秋の方行けばいいと思う
スミレ
スミレ
うーーーん...まあいいや、分かったー
如月虎春
如月虎春
じゃあ早速行ってくるわ!!
ルイ
ルイ
うおおお!
鳴門 伊予
鳴門 伊予
そこの2人〜、置いてかれるよー
緑上翠
緑上翠
え、ちょ早い!!待ってw!!
異様鴉
異様鴉
待ってよぉ!
虎春とルイは活き活きと里の奥へ走って行った
それを見送った残りの鬼達は、それぞれの無事を祈りながら狂ったように騒いでいる集団へと向かっていった
紫囃を背負っているスミレは他の鬼に里長を預けることにした
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
冬愛〜、私らはあそこのガシャドクロやろ
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
分かった
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
でも結構大きいよ、どうする?
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
んー、私の蝶を乗り物代わりにして頭付近に行けばいけるかなぁ
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
分かった
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
とりあえず、私に合わせて!
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
おっけぃ!任せてね!
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
ありがとー、じゃ、行くよー!
二人の鬼は周りをガードするように沢山の蝶を集めながら大きなガシャドクロに向かって走って行った
血悪和智
血悪和智
どーしよ
スミレ
スミレ
それな、私らどうやってこの集団収めたらいいの...
二湖宮輪廻
そもそもさ、百鬼夜行なんてそうそう簡単に収められるもんじゃないよ
スミレ
スミレ
だよね!?私も思った
血悪和智
血悪和智
百鬼夜行は止めるもんじゃないよ...
二湖宮輪廻
でもなぁ、鬼の里の未来の為に
血悪和智
血悪和智
うーーーん頑張るしかないのか
そう話している3人にどこからか大きな火の玉がピュンっと音を立てて飛んで来た
間一髪避けたが流石に命の危機を感じた3人は、もうこれは殺すか、と少し苛立ちながら考えた
スミレ
スミレ
ちょ、私あいつの能力無効にしてやるわ
血悪和智
血悪和智
OK!私花で結構削るわ
二湖宮輪廻
じゃあ俺和智の能力コピーして手伝う
血悪和智
血悪和智
おけおけ!
スミレ
スミレ
よし!3人で大活躍しよー!おー!!!
そう言って急に殺意が凄い3人は元気よく集団へ攻撃を開始したのだった
ルイ
ルイ
翠〜、帆秋の気配はどう?
緑上翠
緑上翠
だめだ...他の奴らの気配が邪魔してきてまったくわからん
檸檬未還
檸檬未還
あ、そうそう。時間が経って記憶が整理されてきたんだけど、帆秋はあの集団の中心に居るらしい
緑上翠
緑上翠
うわ...私みたいな能力で探られないようにしてるのか
如月虎春
如月虎春
ならもう俺の能力でぐちゃっていっちゃおうや!!
檸檬未還
檸檬未還
いやぁやめといたほうがいい。赤い狐も一緒や
如月虎春
如月虎春
赤い狐ってのは殺さん方が良い奴なんか?
緑上翠
緑上翠
里長が殺すなって雰囲気出してたからな
如月虎春
如月虎春
そうかぁ
檸檬未還
檸檬未還
どうしたもんかな
鳴門 伊予
鳴門 伊予
ボク良い考え思いついたんすけど
緑上翠
緑上翠
なになに?
鳴門 伊予
鳴門 伊予
ルイさんの能力の毒霧を体に纏って、あの集団を端っこから走って潰してくのはどうです?
檸檬未還
檸檬未還
名案じゃん
ルイ
ルイ
え、体力的にキツくね
異様鴉
異様鴉
今はそんなの気にしてる場合じゃないですよ
如月虎春
如月虎春
そうやで
ルイ
ルイ
ええ
檸檬未還
檸檬未還
そんな事言ってたらモテんくなるぞ
ルイ
ルイ
モテ気にしてないから良い
緑上翠
緑上翠
え、また地獄に戻ることになるよ
ルイ
ルイ
え?
緑上翠
緑上翠
鬼の里潰れたらもうホームレスと同然だよ
ルイ
ルイ
まじ?
緑上翠
緑上翠
うん
ルイ
ルイ
ほんとに?
如月虎春
如月虎春
おん
ルイ
ルイ
ガチ?
檸檬未還
檸檬未還
ガチや言うてるやろ
ルイ
ルイ
え、それはやるしかないな
緑上翠
緑上翠
よし!行ってこい!!
ルイ
ルイ
おー!!!
ルイは意気込みとして叫ぶや否や颯爽と毒霧を身体にまとって走って行った
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
おらぁ!
倭兵が勢いよくガシャドクロの頭のてっぺんに大きな泥岩を投げる
ガシャドクロはバランスを崩しその場に倒れ込んだ
その倒れた先には城が見える
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
劫火城
ガシャドクロはその場に勢いよく倒れたように見えたが一瞬で消えた
冬愛の城に閉じ込められているのだろう
倭兵が土を盛り上げて足場を作り地面に軽く降りて足を着く
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
冬愛!ナイス!
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
んへへ。倭兵も凄かったよ!!
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
そう?ありがとー
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
この後どうする?
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
んー、、とりあえず仲間の状況確認したいし、蝶飛ばすわ
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
おけ。
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
蝶飛ばしたらそうやな、雑魚をやってくか
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
分かった!
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
暫く蝶と視界共有するわー。
夔竜 冬愛
夔竜 冬愛
おけ!じゃあ行こ!
鬼灯倭兵
鬼灯倭兵
そうだねー
倭兵と冬愛は百鬼夜行の集団の中へ乗り込みに行った
スミレ
スミレ
フウフウきっっつううう!!!
二湖宮輪廻
キ、キリがない!!!
血悪和智
血悪和智
終わりが見えないよぉおおおお!!!
3人は次々と飛びかかってくる雑魚妖を殺しながら叫んでいる
スミレ
スミレ
なんか便利な能力が良かった!!!!
血悪和智
血悪和智
わかる!!!
二湖宮輪廻
あああああくそおおお
ルイ
ルイ
うるさw
スミレ
スミレ
あ!ルイ!てか毒臭っ!!!
ルイ
ルイ
ああ、霧の毒使ってるからな!
二湖宮輪廻
え?あー!そういうことか!
ルイ
ルイ
理解早いなwじゃ、そういうことで!
血悪和智
血悪和智
ええ理解できてない!!
ルイ
ルイ
頑張れー
ルイは突然現れたと思うとすぐいなくなった
血悪和智
血悪和智
なんだったんだろう
二湖宮輪廻
和智、周り見てごらん
和智達の周りに居た沢山の妖が泡を吹いて倒れている
血悪和智
血悪和智
そういう作戦ね!やっと理解できた
スミレ
スミレ
ルイみたいな能力便利だなあ
二湖宮輪廻
それなー
一旦くぎります

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