りうらseed
朝、昨日のことを考えていたら
なかなか寝付けなくて
結局起きるの遅くなっちゃった。
今は11時過ぎ
早く行かないとなと思いながらベットから体を起こした。
ドンドンッ
外にいたのは誰かわからなかった。
声がとても低く怒っているようだった。
そう呟いてリビングへ向かった。
リビング
リビングに行くと心無しか冷たい視線を感じた。
そう言ってないくんは俺にスマホを見せた。
そこには俺のTwitterでメンバーを貶す言葉が書いてあった。
トコトコ
タッダッダッ
ほとけっちは背を向け、歩いていた足を早め走ってどこかへ行ってしまった。
俺は動くことができなかった。
ほとけっちに嫌われていたこと。
そして、ほとけっちのことを信じれていなかったこと。
そのことが心にじんわりと広がっていく。
そういうとしょーちゃんは俯きながら目を擦り、
涙を拭きながら自分の部屋に戻ろうとした。
話しかけて引き留めたが、俺の言葉に少し返し
自分の部屋に帰って行った。
他メンバーはほとけっちを追い、
誰もいなくなった部屋に
小さな声で呟き、部屋に戻りTwitterを開いた。
そしてこの間少しできるようになったハッキングをした。
その事実を知った後、俺は声を抑えずにないた。
少ししたら眠気がき、眠りについた。
ほとけseed
大人組がかけてきた言葉は耳に入っていたのに。
言葉を返すことなく、ドアを開け走った。
ビルの上に…。
ビルに着く道を通っていた時に後ろを振り向くと大人組は居なかった。
話し合いを始めたのはお昼だったはずなのに
辺りはもう赤く染まりそうになっていた。
少し足を速め、ビルの屋上を目指した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。