第2話

出会い
480
2018/12/08 13:47
澪織side 



17歳 春_____



運命の人に出会いました。






放課後いつもと同じように1人でお気に入りのスタディカフェに来ていた。

雰囲気も落ち着いていて集中できるしなにより今日の天気は雨だ。

雨の音を聴きながら勉強するのがすごく好き。
春の雨らしい優しい雨音。

カフェの心地よいBGMにも勝る。
???
あの 隣いいですか?
突然声をかけられて驚きながらも声の主を確かめるために顔を上げる。

とそこには見たことない程の美少年がいた。
モデルさんかな?すっごく綺麗な顔。


初めて見た印象はそんなものだったような気がする。
澪織
あ、ど、どうぞ!
隣に座るってことは今日はこのカフェ混んでるんだなあ。

平日のこの時間帯は空いていてなかなか隣が埋まることなんてないからそう思った。
それから2時間ほど経っただろうか。
課題もやり終えて次の日の予習も終わったので教材を鞄にしまう。


すると隣の美少年も教材を鞄にしまいだす。
外に出ると雨は止んで雨上がり独特なアスファルトの匂いが一気に香る。
こんななんでもない匂いが好きな私は変わった人なのだろうか。
いやそれなら彼も十分変わった人になっちゃうよね。
???
さようなら!
元気な声に振り返るとさっきの美少年が立っていた。
突然のことに困惑しながらもとりあえず返事を返して私は家路についた。



普通だったらここで なにあの変な人 って不信感を抱くんだろうけどなぜだかそんな気持ちは一切湧いてこなかった。

彼が超絶美少年だったからなのだろうか。

きっとそうだろうな。




この時の私はこの美少年との出会いがかけがえのないものだなんて思ってもなかった。

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