私はの名前は千鶴。
最近巫女になったんだけど、正直…
巫女なんて、存在しない神様なるものを、
いかにもいるようにするための、ただの
道具じゃないの?
はぁ、別にやるつもりなかったのに…
何でなったんだろう…
誰かがいるみたい。
まだ神社は開いてないけど…
注意しに行くか。
1人はメイド服に茶髪、黄色い瞳に
眼鏡をかけている。きっと従者だろう。
もう1人は小さい女の子。
白いブラウスに金髪に青い瞳。
そして何より目を引くのは頭についている耳。…えっ、耳?えっ?どういうこと?
ケモミミ…ケモノ…動物…
あっ、声に出てしまった。
絶対顔にも出てる…
流石に人(?)前に出しちゃダメだよね…
人型だから動物じゃない、人型だから動物じゃない、人型だから…
顔に出たの一瞬だけだったし、
声もほぼ声にならない声だったんだけど
聞こえたのかな…それはないな。
女の子に注意していたし…
こちらを気にしている場合じゃなさそうだ。じゃあ、何で?
いかにも嘘らしい内容だな。私、神様とか信じてないし。まず、初対面で信用出来ない。
だから見えるのかと聞いたのか…
さっきのは本当の話っぽいな…
〈桜井神社〉
桜井家がもっている神社。
この世界でもかなり有名。
十二支を祀っているためか、十二支神社
とも言われている。
十二支が祀られていることは有名だが、
こっちが有名すぎてお狐様が本殿に祀られているのはあまり知られていない。
1100文字です!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。