第14話

電話の正体
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2018/07/28 11:25
あの言葉が気になって眠れない。










もうそろそろだ。








0時まであと、十分。












0時の電話で本当に死んだ人が居るとか、居ないとか、よく分からないが私は信じている。










だからこそ、しない。











人を殺すなんて、私には出来ない。











絶対に。













あれから、声が聞こえなくなった。













電話して正体を確かめた方がいいのか。












別に名前を言わなければ、電話をしても大丈夫なんじゃないか。











私は、迷った。











早く決めないと、0時になる。












あと、五分。











三分。









一分。











よし、電話して正体を確かめよう。












そう決めると、番号を押して準備をした。













十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、ゼロ。











私は、ボタンを押した。













『電話してくれたんだ。信じてたよ。』











最初に言ってきたことだ。












『じゃあ、名前を教えて。』











『教えない。私は言わない。』









私は断った。










『じゃあ、何で電話をしたの?』









『それはあなたに何者なのか聞くため。』









『自分でも分からないよ。』











『本当に?』









『うん。今殺さないと未優、殺されちゃうよ?あいつらに。いいの?』











『それは嫌だ。けど…』












『殺すのも嫌なんでしょ?でも、殺すのは僕だよ。名前を言うだけだよ。記憶を消してあげるから教えてよ。』










『それでも、殺したの同然だよ。』










『じゃあ、このままでいいの?僕と一緒にこの世界を作り直そうよ!悪い人のいない世界にさ!』











『その世界は幸せそうだね。でも、』











『そんなことはしないでしょ?なら、僕が言わせてあげる。』









『何をする気?』





私は、警戒をした。






『嫌いな人の名前を言え!三人までだ。』











『○○さんと○○さんと○○さんだよ。』







口が勝手に動いてしまった。







意識はあった。







『分かったよ!じゃあ、記憶は消しておくよ。最初から素直に言っていれば、無理矢理言わせなかったよ。おやすみ。』















そして、私は、目を閉じた。































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