金平糖が満ちるとき、最強は恋を知る
「行きたい場所がある」という切実な願いを胸に、言葉を話す黒猫のぬいぐるみ「げとさん」と共に東京へ現れた不思議な少女。
ある日、呪霊に襲われたところを夜蛾正道に救われた彼女は行く当てのない身を案じられ、呪術高専の寮で住み込みのアルバイトをすることになる。
極度の天然で世間知らずな彼女は、型破りな最強の呪術師・五条悟から当初「得体の知れない存在」としてつっけんどんな態度を取られるが、持ち前の純真さと美しい歌声で、次第に高専の人々の傷ついた心を癒していく。
彼女の目的は、人々の心を癒した際に生まれる「金平糖」を瓶いっぱいに集めること。
しかし、彼女か隠しているある事と、その傍らで冷徹に世界を俯瞰する「げとさん」の正体には、かつて異界で起きた悲劇的な戦争と、彼女が失った記憶が深く関わっていた。
五条の孤独な内面を知り、初めて「恋」を知る少女。
しかし、瓶が満たされることは五条との別れを意味していた。
自分の願い、げとさんの想い、そして五条への愛の間で揺れ動く少女が、最後に選ぶ答えとは――。
ー 29,107文字
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update 18時間前