シクフォニと私の思い出
鬼が跋扈する世界で、人々は鬼の脅威に怯えながら暮らしていた。鬼は奇形と呼ばれる異形の者を食らうとされ、恐れられていた。そんな世界で生まれた子供たちの1割は、奇形と呼ばれる異能を持って生まれる。主人公は○○。奇形を持って生まれたが故に親に捨てられ、孤児院で孤独に育った。しかし、そこでシクフォニという少年たちと出会い、彼らは奇形の○○を道具としてではなく、ただの友達として温かく迎え入れた。奇形はその希少さから、鬼や悪徳な大人たちに利用されることも少なくなかったが、シクフォニとの日々は○○にとってかけがえのないものだった。しかしある日、シクフォニが交通事故に遭い、長男のLANは苦渋の決断を迫られる。それは、悪魔との契約。○○との記憶を消す代わりに、シクフォニのメンバーを救うというものだった。退院の日、花束を手に駆けつけた○○を、記憶を失ったシクフォニのメンバーは冷たく突き放す。その出来事は○○の心に深い傷跡を残し、人を避けるように生きていくことを決意する。数年後、高校生になった○○は、運命のいたずらか、シクフォニのメンバーと同じ学校に通うことになる。さらには、いじめっ子たちとも同じクラスになってしまう。過去の傷から再び人を避けようとする○○だったが、記憶を失ったはずのLANがなぜか話しかけてくる。戸惑いながらもLANやシクフォニのメンバーを避けようとする○○。しかし、孤児院でいつもシクフォニのメンバーと歌っていた歌を口ずさんでしまうなど、歌や踊りが好きな気持ちは変わらなかった。シクフォニとの再会によって、止まっていた○○の日常は再び動き出す。奇形が生まれるのは1割という過酷な世界で、過去の傷を乗り越え、友情や愛情、そして夢に向かって新たな道を歩み始める、主人公は○○。これは、絶望と希望が交錯する、異能と絆の物語である。
ー 16,835文字
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update 2025/10/30