「恋人役のはずなのに。」
「いらっしゃいませ〜!」
駅から少し離れた、小さなカフェで働くごく普通の女の子・〇〇。
そんな〇〇の前に、ある日ひとりの男性が現れる。
帽子を深く被り、マスクで顔を隠したその人を、〇〇はただの客だと思っていた。
――それが、人気アイドルグループ・M!LKのメンバー、吉田仁人だと知るまでは。
偶然出会い、偶然一緒に過ごしたその日の夜。
2人が一緒にいる姿を、週刊誌に撮られてしまう。
翌朝、世間を騒がせたのは――
『M!LK吉田仁人、一般女性との熱愛疑惑』
まさか自分が、人気アイドルの熱愛相手として報道されるなんて。
戸惑う〇〇の前に現れた仁人は、思いもよらない言葉を口にする。
「……3ヶ月だけ、俺の恋人になってほしい。」
これは、恋人のふりをするだけの契約。
3ヶ月が終われば、すべて元通り。
――そう思っていた。
だけど、偽物だったはずの関係は、少しずつ2人の気持ちを変えていく。
「俺たち、あと何日一緒にいられるんだろう。」
期限があるからこそ、伝えられない気持ち。
恋人役のはずだった。
なのにいつからか――
君と離れる未来なんて、考えられなくなっていた。
ー 23,387文字
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update 16時間前