サキ
- 恋愛完結オリジナル

Stay
高校3年の春。 病気で通院生活を送る**明石未来(あかいし みらい)は、 保健室でいつもひとりでサボっている青葉翠(あおば すい)**と出会った。 「元気なのに、なんでここにいるの?」 「……死にそうなやつがよくしゃべるな」 ぶっきらぼうで何を考えているのかわからない彼。 でもその無関心そうなまなざしに、 未来は少しずつ、救われていった。 余命1年。 それでも、笑いたい。恋がしたい。誰かの記憶に残りたい。 「ねぇ、Stayって……“ここにいて”って意味なんだって」 たったひとつの願いが、 ふたりの“今”を輝かせていく。 これは、未来のいない未来に ――きみがちゃんと、生きていけるように遺す物語。 ー 10,018文字
102025/07/08ノンジャンル完結オリジナル
梅雨明け
7年前の梅雨明けの日。 妹・八城みのりは、15歳の若さで忽然と姿を消した。 警察による捜索もむなしく、事件か家出かも分からないまま、時だけが過ぎていった。 姉・八城椿は、あの日以来ずっと「真相」から目を逸らして生きてきた。 東京でひとり、感情を押し殺して働く椿のもとに、ある日届いた一通の手紙。 ――中には、妹が好きだった紫陽花の押し花と、たったひとこと。 「また、会いたい」 差出人は不明。だが消印には、ふたりが暮らしていた故郷の町の郵便局の印。 封筒は、なぜかほんのり湿っていた。 やがて椿は、記憶の底に沈めていた町へと戻る決意をする。 母との再会、忘れていた人間関係、そして、どこか不自然に沈黙を守るかつての友人たち。 真実は雨のように降りしきり、心を濡らす。 だがその先に、ひとすじの光があると信じて――。 「私はあの日、妹の言葉を最後まで聞いていなかった」 過去と向き合う旅が、いま始まる。 ー 21,984文字
002025/07/08ホラー完結オリジナル
ルーズリーフ
この紙を、絶対に捨ててはいけない」 高校1年の草部旬は、図書室の隅に置かれた忘れ物のバインダーの中から、数枚のルーズリーフを見つける。 その一番上には、鉛筆で書かれた警告文があった。 最初はただのイタズラかと思っていた。だが、それ以降、旬の周囲では奇妙な出来事が起こり始める。 隣の席の生徒が、突然「いなかったこと」になった。 担任教師は、何かを隠すように目を背ける。 そして、ルーズリーフは、少しずつ減っていく。 1枚ずつ、世界から“誰か”が消えていく。 次に消えるのは、誰なのか。いや──自分自身なのか。 旬は気づいてしまった。 この紙に書かれていたのは、“過去”でも“未来”でもない。 「世界の設計図」そのものだった。 ー 13,961文字
002025/07/08ホラー完結オリジナル
嘘つき
「お父さんって、誰か殺したことあるの?」 咲良がそう言ったのは、ほんの冗談のようだった。 でもある日、学校で一本の動画が拡散された。 そこには、娘を怒鳴る父の姿と、“見えてはいけない何か”が映っていた。 誰が投稿したのかは分からない。 けれど、動画は確実に“父だけを追い詰める仕掛け”になっていた。 職場に密告が届き、家族は崩壊し、父は社会から消えていく。 咲良は何も語らない。 ただ、ある日ぽつりと呟いた。 「私は何もしてない。ただ、見せただけ」 正義は誰のものか。 嘘は、誰がついたのか。 ——“本当に罪を犯したのは、どちらなのか?” 心理サスペンス短編『嘘つき』 沈黙が暴いたものは、ただの嘘じゃなかった。 ー 6,731文字
002025/07/08ミステリー完結オリジナル
嘘つきの証明
「君は、僕の嘘を信じる?」 転校生・結城薫(ゆうき かおる)は、誰にも言えない“秘密”を抱えていた。 ある日、クラスで起きた不可解な事件。疑われたのは、クラスの地味な少女・瀬川葵(せがわ あおい)。 彼女をかばった薫は、自分が見た“真実”を証言するが――その証言は、すべて嘘だった。 「ねえ、あの日、ほんとは何があったの?」 葵が近づくたびに、薫の隠した過去と嘘が暴かれていく。 交差するふたりの想いと、真実。そして最後に明かされる“もう一つの事件”。 「信じていたのに…」 読者が裏切られる、衝撃のラストが待っている。 ー 23,264文字
002025/07/07



