今代の手帳
小説
活動報告
- ファンタジー連載中

君は誰に未来を委ねる?
気づいた時にはもう手遅れだった。 彼の翼はほとんど黒くなっていた。 僕の頭から王冠が落ちた。 落ちた衝撃で王冠の前にある三つの宝石の一つが外れた。 彼の周りが黒くなっていた。 もうだめだ。 止められない。 真っ黒に染まった翼が、蝙蝠の翼になった。 「なんで天界に居るんだろう?急いで魔界に帰らないと、魔王様に怒られてしまう。」 その言葉を聞いた時、僕は悟ってしまった。 彼は堕天した、悪魔になったんだと。 いつのまにか彼は、前から消えていた。 黒い羽が数十枚舞い落ちていた。 そのうちの一枚が、彼を失ったからと、外れた宝石の上に乗って、それを黒く染め上げた。 でも、泣かない。 だって泣くことは、不幸の象徴だから。 天王である僕は、泣いてはならない―――― ー 8,338文字
1531日前


