また忘れた
小説
活動報告
- 恋愛連載中

君ヲ想フ
「必ず帰る。だから、待っていてくれ」 そう約束をして、僕は戦地へ向かった。 あの頃、僕には守るべき人がいた。 大切な恋人がいた。 弾丸が飛び交い、仲間が倒れていく戦場。 生きることすら奇跡のような場所で、僕はただ一つの希望を支えにしていた。 君のもとへ帰る。約束を果たす。そのために、どんなに苦しくても死ねない。 それなのに。 やっとの思いで故郷へ戻った僕を待っていたのは、もう二度と会えないという現実だった。 君は、僕がいない間に命を落としていた。 戦争は、僕だけじゃなく、君の未来まで奪っていた。 遺された手紙には、震える文字で最後の言葉が綴られていた。 ー 756文字
002025/02/16


