赤視点
久しぶりに誰かと打ち解けていく感じが楽しくて、いつもなら嫌なはずの検診だって嫌な感じがしなかった。
検診はいつも通りで、特に問題も無かったから、明日の散歩の許可が降りた。
ほとけこと稲荷ほとけ。
精神科に入院中で、ほとけっちの担当医の初兎ちゃん曰くりうらが精神安定剤らしい。
確かにそんな感じはある。
号泣して腕から血流しながらりうらの病室来るし。
りうらの幼なじみまろは、頭が良いからよくりうらに勉強を教えてくれる。
そこにほとけっちも混ざるようになっていったけど、お互い何か気に食わないのか喧嘩ばかり。
喧嘩はしてるけど、普通に仲は良いからよく分からない。
検診の終わりはいつもこう。
お互いエールを送って別れる。
なんでこれが習慣化したのかは覚えてないけど、あにきが忙しくなってから会う機会が減って俺から言い出した覚えがある。
病室に戻ると、ほとけっちとまろがベッドの近くで喧嘩していた。
またやってるよ。
" あの事 " の話は出さないで欲しいんだけどな。
また泣いちゃうじゃん。
そんな思考を振り払うように首を横に振って、二人に話しかける。
ほとけっちはりうらに泣きつくように抱きついてきた。
まろは忙しくて時間無いし、教えてもらえる機会は少ないからちゃんとノート取っとけって言われたのに。
面倒くさがってノートを取らなかったほとけっちは自業自得としか言えないや。
まろが頭を抱えてため息をついた。
冗談で言ったつもりだったのに、何故か当たり前だと返された。
まぁりうらもみんなが居ないとやっていけないから人の事言えないけどさ。
ほとけっちの担当医の初兎ちゃんは、数時間に一回ほとけっちの様子を見に来る。
ほとけっちはりうらの部屋に居候してることが多いから、自然とよく話すようになった。
というか、元々まろと初兎ちゃんは幼なじみだったけど、初兎ちゃんはかなり年上だったから話す機会があまり無かった。
入院してからよく話すようになったって感じ。
桃赤なのにないくん出てこなくてすまん
もう私が書きたかった「ただただ儚いり様」が書けて大満足もりもり
交換宣伝だよぉぉぉ
これでっす
なんか二次創作ならではって感じがしておもしろかった!
みんなぜひ読んでみてねん
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交換宣伝お待ちしております
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。