淳太said
人が死ぬのってなんでこんなに残酷なんやろ。
今、目の前で大切なメンバーが死んでしまった。
照史たちも既に死んでるとゲームの始まりで知って、残りのWEST.メンバーは俺と神ちゃんだけ。
神ちゃんは凄い悔しそうな顔をしていた。
そう言われて、みんなはしょうがなく自分の部屋へと戻っていく。
俺は流星を抱いて
そう謝った。流星は力が入ってへんかった。手が冷たかった。ホンマに死んでしまったんか…。そう改めて思う。
抱いている俺と流星に神ちゃんが加わった。
俺達の流星への暖かい気持ちは伝わったんかな。どうか伝わっていますようにと願いながら部屋に戻った。
Nosaid
淳太said
朝や、もう朝か。何か時間が速く感じるんやけど。
そう思いながらメンバーの安全確認のために1人1人の様子を確認していく。
騎士が守っていますようにと願いながら。
まず隣の部屋、神ちゃんの部屋から。
そう言って俺等3人はリビングで待つことにした。
それから数十分後。恭平が全く起きてこおへん。他のみんなもう起きてんのに。
まさかと思った、でもそんな訳ないと同時に思った。
どう行動すべきか迷ってると、ビクビクしている丈が視線に入った。
そりゃあそうやろな。同じメンバーが殺されてるかもしれへんのやから。
でも丈が思っていたことは、俺が思っていたことではなかった。それを理解したのは今、この発言で。
どういうこと?なんで言った?
そうみんな言う。
「妖狐」占い以外で死なない役職。
その恭平を占ったんやな。
丈の手は震えていた。その手を同期である神ちゃんが握る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。