第7話

頑張る気持ちが託される
306
2024/03/28 13:00
淳太said

人が死ぬのってなんでこんなに残酷なんやろ。
今、目の前で大切なメンバー流星が死んでしまった。
照史たちも既に死んでるとゲームの始まりで知って、残りのWEST.メンバーは俺と神ちゃんだけ。
神ちゃんは凄い悔しそうな顔をしていた。
ゲームマスター
じゃあみんな寝るよ。自分の部屋に戻ってー。
そう言われて、みんなはしょうがなく自分の部屋へと戻っていく。
俺は流星を抱いて
中間淳太
ごめんな、こんな最年長で。
そう謝った。流星は力が入ってへんかった。手が冷たかった。ホンマに死んでしまったんか…。そう改めて思う。
抱いている俺と流星に神ちゃんが加わった。
神山智洋
俺も、ホンマに守れんくてごめん。流星まで失ったら、淳太と2人で頑張らな。
俺達の流星への暖かい気持ちは伝わったんかな。どうか伝わっていますようにと願いながら部屋に戻った。




Nosaid
人狼2
どうする?今日は。
人狼3
俺はーーがいいかなって思ってるけど。
人狼1
うん、俺も。
人狼2
じゃあそうしよっか。
人狼1
ゲームマスター、今日はこの人で。
ゲームマスター
えっと、どれどれ…おぉ、オッケー!今日はこっちで殺っておくから大丈夫だよー。みんな戻っててー。
淳太said

朝や、もう朝か。何か時間が速く感じるんやけど。
そう思いながらメンバーの安全確認のために1人1人の様子を確認していく。
騎士が守っていますようにと願いながら。
まず隣の部屋、神ちゃんの部屋から。
中間淳太
神ちゃんー?
神山智洋
淳太おはよ。よかった。
中間淳太
俺も、ひとまず安心したわ。
藤原丈一郎
あ、淳太くん。そして神ちゃん。
中間淳太
おぉ丈。おはよ。
神山智洋
恭平は?無事やった?
藤原丈一郎
あ…恭平は…まだや。もしかしたら寝てるかもしれへんなって思って…。
中間淳太
あーそれは入りづらいな。リビングで待機しとくか。
そう言って俺等3人はリビングで待つことにした。





それから数十分後。恭平が全く起きてこおへん。他のみんなもう起きてんのに。
まさかと思った、でもそんな訳ないと同時に思った。
どう行動すべきか迷ってると、ビクビクしている丈が視線に入った。
そりゃあそうやろな。同じメンバーが殺されてるかもしれへんのやから。
でも丈が思っていたことは、俺が思っていたことではなかった。それを理解したのは今、この発言で。
藤原丈一郎
え、えっと…みんな言ってもええ?
神山智洋
どうしたん?
藤原丈一郎
その…まだ恭平起きてこおへんやん?
髙地優吾
そう…だね。
藤原丈一郎
俺…俺が恭平を殺った…。
みんな
?!
どういうこと?なんで言った?
そうみんな言う。
藤原丈一郎
俺、預言者やろ?さっきメンバーだから信用出来るようにと恭平を占ったんや。そしたら…。
妖狐やった。
「妖狐」占い以外で死なない役職。
その恭平を占ったんやな。
藤原丈一郎
俺が占わずにいたら、占わずに信じてれば…恭平は…恭平は…!
丈の手は震えていた。その手を同期である神ちゃんが握る。
神山智洋
丈は何もしてへん。少なくとも、悪いことなんてしてへんから。
中村海人
そうです。丈くんは何もやってません!
みんな
そうだよ!/そうです!
藤原丈一郎
みんな…ありがとな。
ゲームマスター
じゃあ落ち着いたところで今日のミニ会議始めよっかー。
今朝は高橋恭平くんが殺されちゃいました。

プリ小説オーディオドラマ