第12話

いれぶん。
162
2023/04/10 11:00
手早く呪霊を片付けた後は、虎杖君と共にお気に入りのパン屋へ向かう。
何となく一緒に行く初めてはあなたさんとがいいなと思ってしまった。

私は彼女の何なのだろうか。



もちろん開いてなかった。
虎杖君は無念…と嘆いていたが、そりゃあそうだ。

朝の5時6時でもやってる店などコンビニくらいしかない。
少し安堵したのは気の所為だ。








目の前の虎杖君はムシャムシャとおにぎりを食べながら問う。
悠仁
んで?
悠仁
ナナミンどしたん?
健斗
…はい?
健斗
何もありませんが
悠仁
いや違う…と思う
悠仁
ナナミンなんかあった?


そして虎杖君は変なところで鋭い。
何もかも聞き出す気なのだろうか。

気が乗らないのはあるものの、話を聞いてもらいたいのも事実だ。



健斗
…実は













どうして私が虎杖君に相談事をしているのかが全くもって分からない。

気づいたら口が勝手に…というような事は私の人生の中ではほとんど0に等しい。
どうやら自分が思っているよりも彼女のことが気がかりなようだった。











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悠仁
なるほど
悠仁
つまりナナミンはその人の役に立ちたいんだ、
悠仁
でも立場上難しい…



うーん…と悩む虎杖君をまじまじと見て、私はこの一連の出来事を彼に相談してよかったのか今更考えた。


健斗
えぇ、そうなりますね
悠仁
立場なんかないんじゃない?
健斗
はい?
悠仁
だから、
悠仁
ナナミンとその人の間には何も無いよ

いよいよ彼の言っている事が理解できなくなってしまった。

悠仁
別に今は「同居人」、
悠仁
でも、

悠仁
「同居人」だからって別に何もないじゃん
悠仁
そんな 鎖みたいなの 「 同 居 人 」 に縛られてるナナミンのこと俺よくわかんない










そんなこと、私の方が分からない。












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