朝4:00。
しばしの仮眠を終えた私は任務へと向かう準備を始める。
全くと言っていいほど呪術師はクソ。
労働全てがクソだ。
先程まで隣で共に寝ていた彼女はまだまだ疲れの取れない顔をしている。
私が何も出来ていないのが原因だろうか、と柄にもなく考える。
いやいや、と頭を軽く振り、頭の中を整理する。
私が何も出来なかったところで彼女がどうなるかなんて私には関係ない。
…いや、それは言い訳に過ぎない。
私が彼女を心配すると同時に、そこまでするような仲でもないと踏みとどまってしまう。
それはひとえに「同居人」という肩書きがあるからだろう。
どこまで関わって良いものか、私は距離感を測りかねていた。
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はぁ…
虎杖君の明るい性格の中には、意外と面倒臭いような性格も含まれている。
そのような部分にも魅力はあるのだろうが、いまいち私には理解ができない。
五条さんと似たところあるんじゃないだろうか。
こんな早朝から高校生である虎杖君も呼び出されているのは不憫に思う。
しかもここは廃ビルの寄せ集め。
朝っぱらからどうしてこんなにも薄暗い場所へと向かわねばならないのか。
やはり労働はクソである。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。