この流暢な喋り方は一人しか考えられない
でも、と言いかけた次の瞬間、ハイエンドたちが飛び込んできて私と、スピナーと…、アイツを連れて飛んだ。どうしてか私は、個性を使う事も体を動かす事もできなかった
ボンッ!!!
それから一日経った頃だった。弔の身体を好き勝手使ってたセンセイは、監獄タルタロスを襲撃した6時間後にニア・ハイエンドとタルタロス脱獄者と手を組んで7箇所の刑務所を襲撃した。
AM 5:04
山の麓にへばりつく様にして、大分前襲撃した、宗教じみている屋敷跡に来ていた。
といっても前に見た時よりかは少しボロボロだった。
辺りには膝より高い草がぼうぼうに生えていて、
どこが道だったかのかもよくよく見ないとわからない。
屋敷の向こうもまた山。生い茂った緑の壁と言った方がしっくりくる。
雨の音で多少遮られていたものの、私は目の前の現実に耐えきれなくて両手で耳を塞ぐ
乗っ取られた弔の背後からセンセイが出てくる
そう言うとセンセイは私を自身の胸に引き寄せてそのまま頭を撫でた
嬉しく無かった
私は先生を少し突き飛ばしてアジトの中に走った
ガシャン!!!!!!!!
バキッ……
グシャッ!!!ガッシャン!!!!
なんか血っぽくなったけど一応影……っすね……(死)
スルリと我に帰ると、元からズレていた額縁、埃を被った花瓶、開けっぱなしの金庫がひしゃげたり割れたりしていた。…どうやら八つ当たりしていたらしい。
自分の手がぐるぐると渦を巻く様に見えた
それが無駄に気持ち悪さを掻き立てて、
何故かこの手には暴発するターボが内臓されているのだな。などと考えていた。
荼毘の近付いてくる手を弾こうとすると対策されたのか、避けられて背後に回られる
ゴッ
身体の力が抜けてその場に倒れ込む。
周りの声が段々と遠ざかるのを感じた
3人が気遣って選んだ言葉を掛けてくれていても、それ以上に喉から出た言葉を優先した
それは突発的なもので、また急激に笑いが込み上げてくる。
ゴッ
next
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。