第3話

2話
39
2024/04/13 11:20





俺はあの後お昼ご飯なんて食べれるわけも無くて、屋上に向かった。



















なんとなく、人が居ない場所を選んだ。

















ないくんが、死んだ?いなくなった?うるさくなくなった?静かになった?
















そんなん信じられるわけがない。



















そんな時にチャイムが鳴った。





昼休みは終わって授業が始まった。















今まで授業をさぼることはなかったけど、今日はさぼることにした。

















大神りうら
はぁ…。



イヤでも溜息が出てしまう。


















俺はこの目でないくんを見るまではないくんが居なくなったことなんて信じなかった。



















そんな時、屋上の扉が開いた。















ガチャ((((




花木ないと
ん?人が居る??






そこに来たのは、姿形全部が






ないくんにそっくりの人だった。









大神りうら
え、えと、ないく…、ん??





良く分からなかった。






ないくんのお母さんは


無くなってしまったって言ってたのに








あー、遅めのエイプリルフールとか?












だって、ここにないくんいるし

























花木ないと
それ、だれ?



え、。




















ないくん……じゃない…?









ないく-ん……。



























ないくん?じゃないなら、







貴方は誰。
















大神りうら
え、えと…。そのっ



俺が話していることを普通にスルーして、そいつは話し始めた。

















花木ないと
ってか、ここに今の時間も生徒って居るんだね~www





あ、。授業サボってることバレてる。
















大神りうら
あ、……。え、と。







花木ないと
大丈夫大丈夫
花木ないと
先生には 言わないでおくから















大神りうら
え、あの、貴方もサボリじゃないんですか……??





単純になんで俺だけサボってることになっているのか疑問になった。
















花木ないと
んー?俺?
花木ないと
俺は違うよ~








花木ないと
だって俺…先生だもん

















大神りうら
あれ…。こんな先生いたっけ……?






花木ないと
おーい,本音ダダ漏れだぞ~






大神りうら
え、マジですか!?





花木ないと
君、面白いね-www










ふんわりと笑った顔がないくんにそっくりだった。
















本当にないくんはなくなったのかな。


















俺は…。


















なんとなく、この人とは仲良くしては駄目だと思った。


















大神りうら
すいません、俺ちょっと用事あるんで



俺は逃げないとこの人から





ないくんにそっくりで、











ないくんと同じ笑い方をする











イヤでも脳がおかしくなってしまう。


















もし、ないくんが生きているなら








ないくんがいるなら











想いを伝えたい
















このそっくりさんを、錯覚して好きになる前に
















花木ないと
んー、ちょっと待って
そいつは俺の手を掴んできた
















花木ないと
君、泣いてるじゃん



大神りうら




俺はそいつに言われてからやっと

頬を伝う涙に気づいた

















大神りうら
え、えと、え…?なんで ッッ……







俺はなんで泣いているんだろう















ないくんがいないなんてまだこの目で確かめてないのに












もしかしてこの人に会って











安心したの……?おれは。

























早く逃げないと






嫌だ。










嫌。


















ないくん。






大神りうら
ないくんを探しに行ってきます ッツ……。





そう言って俺は学校を抜け出した

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